「新規開拓 やり方」で検索する担当者の多くは、既存顧客との取引は安定しているものの、新規の商談がほとんど発生していない状況を抱えています。従業員80名の卸売会社。ここ2年で新規の商談がほとんど発生していない。営業担当は日々の受発注対応に追われ、新規開拓に割く時間がない。何から手をつければいいのか、社内で答えを持っている人がいない。
新規開拓には大きく分けて7つのやり方があります。テレアポ、飛び込み営業、紹介依頼、Web集客(SEO・広告)、フォーム営業、展示会・セミナー、そしてメール営業です。それぞれ必要なコストも成果が出るまでの期間も異なり、自社の体制に合わない方法を選ぶと、時間だけを消費して成果につながりません。
本記事では、従業員30〜300名規模の中小企業を想定し、7つの新規開拓のやり方を「自分たちだけでできる方法」から順に手順込みで解説します。そのうえで、人を雇う場合とツール・外注・AIチームに任せる場合のコストと成果を比較し、御社に合った進め方の判断基準を示します。
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新規開拓が進まない中小企業に共通する3つの原因
新規開拓のやり方を検討する前に、なぜ新規開拓が止まっているのかを整理します。従業員30〜300名規模の中小企業に共通する原因は、次の3つに集約されます。
1つ目は、既存顧客対応で手一杯になっていることです。受発注、納品調整、クレーム対応といった日々のルーティン業務に営業担当の時間の8割以上が奪われ、新規開拓は「時間ができたらやる」優先順位の低いタスクになりがちです。結果として、新規開拓は年間を通じて後回しにされ続けます。
2つ目は、新規開拓の担当者・仕組みが属人化していることです。「新規開拓が得意な営業担当が1人だけいる」状態は、その担当者が異動・退職した瞬間に新規開拓の機能そのものが失われるリスクを抱えています。属人化した営業は、再現性がなく、成果が特定の個人のスキルと気力に依存します。
3つ目は、見込み客のリストとアプローチの手順が整備されていないことです。「どの企業に、どんな順番で、何回アプローチするか」のルールがないまま、思いついたときにテレアポや飛び込みを行っても、成果は安定しません。新規開拓は場当たり的な行動ではなく、一連の手順として設計する必要があります。
この3つの原因は、次のようなチェック項目に当てはめて確認できます。
- 営業担当の時間のうち、新規開拓に割ける割合はどれくらいか
- 新規開拓の成果が特定の担当者1人のスキルに依存していないか
- ターゲット企業のリストが最新の状態で管理されているか
- アプローチからフォローまでの手順が明文化されているか
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新規開拓の7つのやり方|特徴と向き不向き
新規開拓のやり方は、大きく7つに分類できます。それぞれの特徴、必要な初期コスト、成果が出るまでの目安期間を整理しました。
| やり方 | 初期コスト | 成果までの期間 | 向いている会社 |
|---|---|---|---|
| テレアポ | 低い(人件費のみ) | 即日〜1ヶ月 | ターゲットリストが明確な会社 |
| 飛び込み営業 | 低い(人件費のみ) | 1〜3ヶ月 | 特定エリア密着型の会社 |
| 紹介依頼 | ほぼゼロ | 不定期(コントロール不可) | 既存顧客満足度が高い会社 |
| Web集客(SEO・広告) | 中〜高い | 3〜6ヶ月(SEO)/即日〜(広告) | 検討期間が長い商材を扱う会社 |
| フォーム営業 | 低い(ツール代のみ) | 1〜2ヶ月 | BtoB・法人向け商材の会社 |
| 展示会・セミナー | 高い(出展料・準備費) | 2〜4ヶ月 | 専門性の高い商材を扱う会社 |
| メール営業 | 低い(配信ツール代のみ) | 1〜3ヶ月 | リストを保有している会社 |
重要なのは、1つのやり方に絞るのではなく、自社の商材・ターゲット・体制に合わせて2〜3種類を組み合わせることです。組み合わせを検討する際の基本パターンは次の通りです。
- 即効性重視:テレアポ+フォーム営業(1〜2ヶ月で反応を得たい会社向け)
- 関係構築重視:紹介依頼+メール営業(既存顧客との関係が良好な会社向け)
- 中長期の資産化:Web集客(SEO)+展示会(専門性の高い商材を扱う会社向け)
次の章では、社内のリソースだけで実行できる具体的な手順を解説します。
自分でやる新規開拓のやり方|4つの実践ステップ
外部に頼らず、自社の担当者だけで新規開拓を進める場合の具体的な手順を紹介します。ツールへの投資を最小限に抑えつつ、仕組みとして再現性を持たせることがポイントです。
ステップ1:ターゲット企業リストを作成する
新規開拓の出発点は、アプローチすべき企業を明確にすることです。業種・従業員規模・地域・売上高などの条件で絞り込み、100〜300社程度のリストを作成します。国税庁の法人番号公表サイトや、業界団体の会員名簿、展示会の来場者リストなどが情報源になります。リストがないまま闇雲にテレアポや飛び込みを行うと、成約率は大きく下がります。
ステップ2:アプローチの優先順位をつける
作成したリストの全社に同じ熱量でアプローチするのは非効率です。「既存顧客と業種が近い」「決裁者の連絡先が判明している」「過去に接点があった」といった条件でスコアをつけ、優先度の高い企業から着手します。1日にアプローチできる件数には限りがあるため、成約可能性が高い企業に時間を集中させることが、自分でやる新規開拓のやり方の中で最も成果に直結します。
ステップ3:複数チャネルでアプローチする
テレアポだけ、フォーム営業だけといった単一チャネルでの新規開拓は、反応率が低くなりがちです。同じ企業に対して「フォームから問い合わせ→数日後に電話でフォロー→メールで資料送付」のように複数チャネルを組み合わせます。すると接触回数が増え、担当者の記憶に残りやすくなります。具体的には、まずフォーム営業で初回接点を作ります。開封・クリックといった反応があった企業から優先的に電話フォローする流れが効率的です。
ステップ4:フォローアップの手順を決めておく
1回のアプローチで商談化する企業は稀です。BtoB商材の場合、初回接点から商談化まで平均して3〜7回の接触が必要とされます。「初回接触から3日後・7日後・14日後にフォローする」といったフォローアップの手順(シーケンス)をあらかじめ決めておきましょう。担当者の記憶や気力に頼らず、機械的にフォローを継続できます。この手順化こそが、新規開拓を属人化から仕組みへ変える最初の一歩です。
これら4つのステップは、Excelやスプレッドシート、無料のCRMツールがあれば従業員数名でも着手できます。ただし、リスト作成・アプローチ・フォローのすべてを手作業で継続するには相応の工数がかかり、既存業務と兼務している担当者では長続きしないケースが多いのが実情です。
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各やり方の詳しい手順と注意点|テレアポ・紹介・Web集客・フォーム営業ほか
ここまでの一覧表を踏まえ、それぞれのやり方の具体的な進め方と注意点を解説します。自社に合うものを見極める材料にしてください。
テレアポのやり方
ターゲットリストの企業に電話をかけ、担当者・決裁者にアポイントを打診します。成功のポイントはトークスクリプトの整備です。「開口一言で相手の課題に触れる」「断られた理由を記録し、次回のトークに反映する」改善サイクルを回すことで、反応率は徐々に上がります。ただし、テレアポは1日100件架電しても、アポイント獲得は1〜3件程度が一般的です。テレアポの効果が思うように出ていない場合の見直しポイントも併せて確認してください。
紹介依頼のやり方
既存顧客に対し「同業種で似た課題を持つ会社があれば紹介してほしい」と明確に依頼します。紹介営業は成約率が高くコストもほぼゼロですが、件数をコントロールできない構造的な限界があります。紹介営業に限界を感じ始めている会社は、紹介だけに依存せず、他のやり方を並行して整備しておく必要があります。
Web集客(SEO・広告)のやり方
自社の商材に関連するキーワードで検索する見込み客に向けて、記事コンテンツを作成し検索エンジンからの流入を獲得します。SEOは成果が出るまで3〜6ヶ月かかりますが、一度上位表示されれば継続的に問い合わせが発生する資産になります。即効性を求める場合はWeb広告(リスティング広告・SNS広告)を併用し、短期間で流入を作りながら中長期でSEOを育てる進め方が現実的です。
フォーム営業のやり方
企業のWebサイトに設置されている「お問い合わせフォーム」から、自社の商材を案内するメッセージを送る方法です。テレアポと違い電話がつながらないという課題がなく、担当者が都合の良いタイミングで内容を確認できます。BtoB商材との相性が良く、1日に数十〜数百社への送信も可能なため、テレアポより効率的に接点を作れるケースが多い方法です。ただし、文面が定型的すぎると開封・返信されずに終わるため、企業ごとに内容を一部カスタマイズする工夫が反応率を左右します。フォーム営業の具体的な進め方は別記事で詳しく解説しています。
展示会・セミナーのやり方
業界の展示会に出展し、来場者に自社ブースへ立ち寄ってもらい、その場で名刺交換・商談化のきっかけを作ります。専門性の高い商材や、実際に見て触れる必要がある商材と相性が良い一方、出展料・ブース設営費・人員配置のコストが数十万円〜数百万円規模になることも珍しくありません。獲得した名刺リストをその後放置せず、フォローアップの手順に組み込むことで初めて投資が回収できます。
メール営業のやり方
保有している名刺リスト・展示会リストなどに対し、定期的に有益な情報とともに自社の案内を配信する方法です。1通あたりのコストが低く、多くの企業に同時にアプローチできる点が強みです。ただし、配信リストの精度(対象企業の業種・規模が自社のターゲットと合っているか)と、配信頻度・内容の設計次第で反応率が大きく変わります。無差別な一斉送信は開封率・返信率が下がるだけでなく、迷惑メールとして扱われるリスクもあるため注意が必要です。
新規開拓の4つの選択肢を比較|正社員採用 vs ツール vs 外注 vs AIチーム
自分でやる新規開拓のやり方を整理したところで、次に検討すべきは「誰が・どのように実行するか」です。新規開拓を仕組み化する体制には、大きく4つの選択肢があります。
| 比較項目 | 正社員を採用 | ツール導入 | 一般的な外注 | AIチーム |
|---|---|---|---|---|
| 月額コスト | 80〜100万円(給与+社保+採用費+教育費) | 3〜10万円 | 15〜30万円 | 30〜100万円 |
| 対応できる業務数 | 1人分の業務 | 1つの業務(例:架電のみ) | 限定的(契約範囲内) | リスト作成・フォーム営業・メール営業・架電フォローなど複数同時 |
| 稼働開始まで | 採用2〜4ヶ月+教育3〜6ヶ月 | 即日〜1週間 | 1〜2週間 | 最短3営業日 |
| 設定・運用 | 本人と上司が管理 | 自社で設定・管理 | 外注先が対応(内容はブラックボックス化しやすい) | 全体設計から運用まで一括対応 |
| 品質管理 | 上司が管理 | なし | 担当者次第でばらつく | 毎月レポート+改善提案 |
| 退職・引き継ぎリスク | 高い(辞めるとノウハウもゼロに戻る) | — | 担当者変更のたびに引き継ぎが発生 | なし |
| 使うほど改善されるか | 本人の成長次第 | なし(設定した通りにしか動かない) | 属人的(担当者のスキル次第) | 反応データを学習し継続的に最適化 |
正社員を採用する場合、新規開拓の専任担当者を1人雇うと、年間960〜1,200万円のコストがかかります。月給40万円に社会保険料12万円、採用費、福利厚生、教育費、退職リスクを含めると、月80〜100万円のサイクルです。雇う→教育する→戦力になる→辞める→また採用、という流れを投じ続けることになります。しかも、即戦力の営業人材はどの業界でも採用市場で不足しています。中小企業の給与水準での獲得は年々難しくなっています。
ツールを導入する場合、月額3〜10万円程度でテレアポ管理システムやフォーム営業ツールを利用できます。ただし、リスト作成・文面設計・架電・フォローといった実務は自社の担当者が行う必要があります。ツールはあくまで「効率化の道具」であり、新規開拓の実行そのものを代替するものではありません。
一般的な外注に依頼する場合、テレアポ代行やリスト作成代行など、特定の業務を切り出して委託できます。月額15〜30万円が相場ですが、対応範囲が契約内容に限定され、担当者が変わるたびに引き継ぎが発生し、品質が属人的にばらつく点には注意が必要です。
AIチームに任せる場合、リスト作成・フォーム営業・メール営業・架電フォローといった新規開拓の一連の工程を、複数の業務にまたがって同時に任せられます。月30万円から始められ、正社員1人を雇うコストの1/3程度です。稼働開始まで最短3営業日という速さが特徴です。退職・引き継ぎのリスクがなく、毎月のレポートをもとに反応データから継続的に改善が加えられます。人による属人的な運用とは大きく異なる点です。
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新規開拓を仕組み化した企業の事例
実際に新規開拓のやり方を見直し、仕組み化に取り組んだ企業の事例を紹介します。
建設業・従業員30名の企業:これまで紹介と地域の知人ネットワークだけに頼っていた新規開拓を、フォーム営業とメール営業を組み合わせる方法に切り替えました。ターゲット企業のリスト作成から接触、フォローアップまでを仕組み化した結果、月次の商談化件数が従来の2倍に増加。加えて、経理業務も含めた月次締め作業が5営業日から1営業日に短縮され、営業と管理部門の両方で工数削減が実現しました。
製造業・従業員30名の企業:展示会頼みだった新規開拓に、Web集客とフォーム営業を追加しました。展示会は年に数回しか開催されないため商談機会が限られていましたが、通年でアプローチできるチャネルを持てました。結果、集客数は前年比80%増、関連するEC売上も25%増という成果につながりました。
両社に共通するのは、単一のやり方に依存せず、複数のチャネルを組み合わせて仕組み化した点です。営業の属人化を解消する仕組みづくりから、誰が対応しても一定の成果が出る体制へ移行したことが、成果につながった要因といえます。
新規開拓のやり方でよくある質問
Q. 新規開拓と既存顧客対応、どちらを優先すべきですか?
既存顧客対応を疎かにすることはできませんが、新規開拓を後回しにし続けると、既存顧客の契約終了や取引縮小が起きた際に売上を補う手段がなくなります。既存顧客対応と新規開拓は「どちらか」ではなく、新規開拓の実行部分を仕組み化・外部化することで両立させるのが現実的な進め方です。
Q. 新規開拓の効果が出るまでどのくらいかかりますか?
やり方によって異なります。テレアポやフォーム営業は即日〜1ヶ月程度で最初の反応が出ることが多く、SEOによるWeb集客は3〜6ヶ月かかる傾向にあります。複数のチャネルを組み合わせることで、短期の成果(テレアポ・フォーム営業)と中長期の資産化(SEO)の両方を進めることが可能です。
Q. 営業未経験の担当者でも新規開拓はできますか?
手順が整備されていれば可能です。リスト作成、優先順位付け、複数チャネルでのアプローチ、フォローアップという4つのステップは、経験の有無にかかわらず再現できるように設計できます。属人的な「センス」に頼る営業から、誰が実行しても一定の成果が出る仕組みへ移行すること。これが、営業未経験の担当者でも新規開拓を進められる鍵になります。
Q. 新規開拓を外部に任せる場合、自社の商材理解は大丈夫ですか?
導入時に商材・ターゲット顧客・過去の成約事例を詳細にヒアリングした上で対応します。加えて、毎月のレポートで進捗と反応データを共有しながら、御社の商材に合わせて継続的にアプローチ内容を最適化していきます。
Q. 新規開拓と紹介営業は併用できますか?
はい。紹介営業は成約率が高くコストもほぼゼロのため、続けながら並行してテレアポ・フォーム営業・Web集客の仕組みを構築するのが理想的な進め方です。紹介の件数が減少した月でも、他のチャネルから安定して商談が生まれる状態を作ることが、新規開拓を仕組み化する目的です。
まとめ|新規開拓のやり方は「組み合わせ」と「仕組み化」で決まる
新規開拓のやり方には、テレアポ・飛び込み営業・紹介依頼・Web集客・フォーム営業・展示会・メール営業という7つの方法があります。重要なのは、どれか1つを選ぶのではなく、自社の商材と体制に合わせて複数を組み合わせ、リスト作成からフォローアップまでを再現性のある手順として仕組み化することです。
以下のチェックリストで、御社に合った進め方を判断してください。
- 新規開拓の担当者が1人に依存していないか
- ターゲット企業のリストが整備されているか
- 複数のチャネルを組み合わせているか
- フォローアップの手順が決まっているか
- 人を1人雇うコスト(年間960〜1,200万円)と、外部に任せるコストを比較検討したか
自社の担当者だけで進められる範囲には限りがあります。人を新たに雇うコストとリードタイムをかけずに新規開拓を仕組み化したい場合は、リスト作成からフォーム営業・メール営業・架電フォローまでを一括して任せられるAIチームという選択肢も検討する価値があります。
人を雇うより、AIチームに任せる時代へ。まずは30分でお話しします。
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