経理外注の費用相場は月3万〜50万円|4つの選択肢を工数・リスクで比較

経理・会計

「経理を外注したいが、費用がどのくらいかかるか分からない」——そう感じている経営者は多いはずです。

結論から言うと、経理外注の費用は月3万〜50万円と幅があります。業務の範囲・業者の種類・会社の規模によって大きく異なるためです。この記事では4つの選択肢を費用・工数・リスクで比較し、自社に合った選択肢を選ぶための基準を解説します。

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経理外注を検討する中小企業が増えている背景

従業員50〜200名規模の中小企業で、経理担当者の確保が難しくなっています。求人を出しても応募が集まらない、採用できても半年で退職する——こうした状況が続く中、「人を雇うことを前提にしない経理の仕組み」を探す企業が増えています。

背景には3つの構造的な課題があります。

  • 経理職の有効求人倍率が上昇し、採用コストが年々高くなっている
  • 1人経理体制では病欠・退職時に業務が即座に止まるリスクがある
  • 月次締めの遅延が経営判断の遅れにつながっている

こうした課題を抱える企業が、外注という選択肢を検討し始めています。

経理外注の費用相場と内訳

経理外注の費用は、委託する業務の種類と範囲によって大きく変わります。代表的な4パターンの費用感を見てみましょう。

①記帳代行(月3万〜10万円)

領収書・請求書の整理と帳簿への記帳が主な業務です。税理士事務所やクラウド会計サービスを通じて依頼するケースが多く、費用は月3万〜10万円程度。ただし、給与計算や請求書発行は別途料金がかかることが多いです。

②給与計算代行(月2万〜8万円)

給与・賞与の計算、明細書の作成、社会保険手続きを委託する場合の費用です。従業員10名で月3万円前後、50名で月6〜8万円が目安。記帳と合わせて依頼するとセット割引になるケースもあります。

③経理代行フルアウトソース(月15万〜50万円)

記帳・給与・請求書・月次決算書類の作成まで一括委託する場合の費用です。専任の経理担当者を雇うよりコストを抑えられますが、月15万〜50万円は中小企業にとって負担になることもあります。

④クラウドツール活用(月3,000円〜3万円)

freee・マネーフォワードクラウドなどのクラウド会計ソフトを使って、経営者や担当者が自分で処理する方法です。費用は最も安く済みますが、入力・確認作業に月10〜20時間かかるため、経営者の工数がコストになります。

4つの選択肢を徹底比較

費用だけでなく、対応業務・スピード・リスクも含めて4つの選択肢を比較してみましょう。

比較項目正社員を採用クラウドツール一般的な外注AIチーム ★
月額コスト80〜100万円
給与+社保+採用費+教育費
3〜10万円
freee/MFクラウド等
3〜30万円
業務範囲による
30〜100万円
経理+集客+営業など複数同時
対応できる業務数1人分の業務経理1業務のみ契約した業務のみ経理・集客・営業など複数同時
稼働開始まで採用2〜4ヶ月+教育3〜6ヶ月即日〜1週間1〜2週間最短3営業日
退職・引き継ぎリスク高い(辞めるとノウハウもゼロ)担当者変更ありなし
品質管理上司が管理自分で確認担当者次第毎月レポート+改善提案
使うほど改善本人の成長次第なし属人的AIが学習して最適化

※金額は目安です。業務範囲・規模により変動します。

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この比較表で気づくのは、正社員採用が費用と時間の両面で最も負担が大きいということです。一方、AIチームは月30万〜の費用がかかるものの、経理以外の業務(集客・営業サポート等)も同時に依頼できる点が異なります。

失敗しない経理外注の選び方チェックリスト

以下の項目に当てはまる数で、おすすめの選択肢が変わります。

▼ 自社の状況を確認してください

  • ☐ 経理担当者が1人で、退職したら業務が止まる
  • ☐ 月次締めが毎月10日を過ぎる
  • ☐ 経理担当者の採用を試みたが応募が集まらない
  • ☐ 経理以外にも人手が足りない業務がある(営業・集客など)
  • ☐ 月の経理作業に自分または従業員が20時間以上使っている

1〜2項目→ クラウドツール導入で自社処理の効率化から始めましょう。
3〜4項目→ 記帳代行または一般外注が現実的な選択肢です。
5項目すべて→ 経理を含む複数業務をまとめて外注できるAIチームを検討する価値があります。

経理を外注した企業の変化

Before(外注前)

  • 月次締めが毎月15日ごろまでかかる
  • 経理担当者1人が休むと請求書が止まる
  • 経営者が毎月10時間以上数字の確認に使う

After(外注後)

  • 月次締めが1営業日で完了
  • 担当者変更の影響なし・業務が安定稼働
  • 経営者が数字を見る時間が月2時間以下

建設業(従業員30名)の事例では、月次締めが5営業日から1営業日に短縮。経営者が「今月の利益」をリアルタイムで確認できるようになったことで、仕入れタイミングの判断が改善されたとのことです。

よくある質問

Q. 経理外注に向いていない会社はありますか?

A. 月次の取引件数が5件未満の場合、クラウドツールで自社処理した方が費用対効果が高いケースがあります。取引数が増え、処理に月5時間以上かかるようになった段階で外注を検討するのが現実的です。

Q. 外注先に自社の財務情報を見せることへの抵抗があります

A. 守秘義務契約(NDA)の締結が前提です。信頼できる業者は必ずNDAを提示します。また、アクセス権限を最小化する仕組みを持つ業者を選ぶと安心です。

Q. 記帳代行と経理代行の違いは何ですか?

A. 記帳代行は帳簿への記録作業のみ。経理代行は請求書発行・支払処理・月次決算書類作成まで含む広い概念です。費用は記帳代行が月3万〜、経理代行フルアウトソースが月15万〜が目安です。

Q. 経理と一緒に他の業務も外注できますか?

A. 記帳代行や一般外注は経理専門です。AIチーム型のサービスであれば、経理・集客・営業サポートなど複数業務を1契約でまとめて依頼できます。業務をバラバラに外注するより管理コストが下がります。

Q. 途中で解約できますか?

A. 多くの業者は1〜3ヶ月前の解約通知で解約可能です。契約前に解約条件・違約金の有無を確認してください。月次契約で更新するサービスはリスクが低いです。

まとめ|どれを選ぶかの判断基準

経理外注の費用をまとめると以下の通りです。

  • クラウドツール: 月3,000円〜3万円。自分で処理できる余力がある場合
  • 記帳代行: 月3万〜10万円。記録だけ外注したい場合
  • 経理代行フルアウトソース: 月15万〜50万円。経理業務を丸ごと手放したい場合
  • AIチーム: 月30万〜。経理以外の業務もまとめて外注したい場合

「どれが正解か」は会社の規模・課題・予算によって異なります。まずは現在の経理処理にかかっている工数とコストを計算してみてください。月20時間以上使っているなら、外注によってその時間を本業に使える可能性があります。

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