旦那が無職に…失業を理由に離婚できる?切り出す前・離婚を決めたときのポイント

旦那が無職に…失業を理由に離婚できる?切り出す前・離婚を決めたときのポイント 離婚の手続き

「旦那が仕事をやめてしまって…この先、どうなるんだろう…」

そんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

旦那さんが無職になった時、経済的な不安や将来への見通しが立たず、心身ともに大きな負担を感じてしまうのは当然のことです。
まずは落ち着いて、できることから一つずつ取り組んでみませんか?

この記事では、旦那さんが無職になってしまった方に向けて、主に以下のような内容を専門家視点で解説します。

旦那さんが無職になってしまったという状況は、決して珍しいことではありません。
この記事を参考にして、あなたとご家族にとって最善の道を見つけていきましょう。

この記事でわかること
  • 旦那(夫)の再就職を支援するための具体的な方法
  • 夫婦関係を改善し、協力して困難を乗り越える方法
  • 離婚を視野に入れた場合の法的知識や手続き、生活設計
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旦那が無職に!今すぐできる5つの対策

旦那さんが無職になってしまい、焦りや不安で心がいっぱいかもしれません。
「この先、どうなるんだろう…」と、将来が見えなくなり不安を感じるのは当然のことです。
しかし、諦めるにはまだ早いです。

旦那さんが無職になった今こそ、夫婦で力を合わせて現状を乗り越え、より良い未来を築くための大切な時期です。まずは冷静になって、少しずつできることから取り組んでいきましょう。

ここでは、旦那さんが無職になった際に、今すぐできる5つの具体的な対策を詳しく解説します。

家計を見直す

旦那さんが無職になると、真っ先に心配になるのが家計のことですよね。
まずは家計を見直して、支出を減らし、経済的な不安を軽減することからはじめましょう。

家計の見直しポイント
  • 固定費の見直し
    まずは家賃、保険料、通信費などの固定費をチェックして、より安いプランや支出削減の余地がないか検討してみましょう。
    通信費に関しては、総務省のWebアンケート調査によると、新料金プランへの乗換えにより通信料金が安くなった方は、平均して月額約2,000円安くなったと回答しています。
    料金プランを見直すだけで月々数千円の節約が可能です。
  • 変動費の節約
    食費や日用品の費用は、工夫次第で大幅に抑えることができます。
    特に、外食を控えて自炊を増やすことで、食費を節約できます。
  • 無駄な支出の洗い出し
    家計簿アプリを活用し、どこにお金を使っているかを正確に把握しましょう。
    「家計簿アプリ」は無料で使えるものが多く、日々の支出を簡単に管理できます。
    無駄な支出を洗い出し、見直すだけでも数千円〜数万円の節約が期待できます

就職支援サービスを活用する

旦那さんが転職活動に苦戦している場合、就職支援サービスを利用することで、転職活動をよりスムーズに進めることができます。

特に、転職エージェントやハローワークなどの公的機関は、多くのサポートを提供しています。

就職支援サービスの例
  • 転職エージェント
    キャリアアドバイザーが、旦那さんの希望やスキルに合った求人を紹介してくれるだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策も提供してくれます。
  • ハローワーク
    ハローワークは、幅広い求人情報を無料で提供している公的機関で、特に地元企業の求人に強いです。
    また、失業給付の手続きも可能で、職業訓練の提供も行っています。
    実際、ハローワーク経由で転職した人の中には、非公開求人に出会うケースも多いです。

夫婦間のコミュニケーションを改善する

旦那さんが無職になると、家庭内の雰囲気も変わりがちです。
将来への不安が増す中で、口論やストレスが原因で夫婦の関係がぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。

ですが、夫婦関係が悪化すると、ますます事態が悪化しかねません。
だからこそ、良好なコミュニケーションを維持し、夫婦で協力して困難に立ち向かうことが大切です。

コミュニケーションの改善術
  • 相手の気持ちを理解する姿勢を持つ
    「どうして無職になってしまったのか」「どんな気持ちで転職活動に臨んでいるのか」といった旦那さんの視点に立って、共感する努力をしましょう。
    感情的になる前に、相手の状況を理解しようとすることが信頼関係を保つ鍵となります。
  • 感謝の気持ちを伝える
    「いつも頑張ってくれてありがとう」といった感謝の言葉を日常的に伝えることで、お互いを支え合う関係を築くことができます。
    感謝の気持ちは、相手を勇気づけ、信頼感を高める効果があります。

公的支援制度をチェックする

旦那さんが無職になった場合、すぐに利用できる公的支援制度を把握しておきましょう。
これらの支援を活用することで、経済的な負担を軽減し、生活の安定を図ることができます。

主な公的支援制度
  • 雇用保険(失業保険)
    雇用保険は、過去2年間に12ヶ月以上、保険料を支払っていた場合に受給資格が得られます。
  • 職業訓練
    職業訓練は、転職活動においてスキルを向上させるための公的な支援であり、無料で受講できることもあります。
    特に、IT技術や介護福祉などの成長分野に関する訓練が人気です。

転職が難しい場合に考えられる選択肢

転職活動が長引いてしまうことは、特に年齢やスキルによっては珍しくありません。
こうした場合、転職以外の道も考慮しておくことが重要です。

起業やフリーランス

旦那さんのスキルや経験を活かして起業するのも一つの選択肢です。

起業には資金やリスクが伴いますが、成功すれば収入の自由度が高まります。

実際、中小企業庁の統計では、日本の起業率は5%前後で推移しており、特にIT業界での起業が増加しています。

在宅ワーク

在宅で働くことで、時間や場所の制約を減らしながら収入を得ることができます。

クラウドソーシングサービスを通じて、ライティングやデータ入力など様々な仕事を見つけることができ、年齢を問わず始められるのが魅力です。

時間や場所の自由度は高まりますが、成果報酬型のため正社員時代よりも収入が減ってしまう、未経験の分野ではある程度稼げるようになるのに時間や経験がかかってしまうなどのリスクもあります。

資格取得

資格を取得してスキルアップを図ることも有効な手段です。例えば、介護やIT関連の資格は比較的短期間で取得でき、再就職に有利です。

離婚

旦那さんが転職活動に真剣に取り組まず、経済的な不安や精神的な負担が大きくなった場合、離婚という選択肢を現実的に考える時期が来るかもしれません。

特に、家計が限界に達し、夫婦関係が修復不可能な状態である場合、離婚は自己と家族の未来を守るための前向きな決断となることもあります。

離婚は決してネガティブな選択肢だけではなく、自分と子供たちのより良い生活を築くための一歩と考えることもできます。
現実的な準備を進めながら、より良い未来への第一歩を踏み出しましょう。

無職の旦那との将来に不安を感じた時の対処法

旦那さんが無職の状態が続くと、「この先、どうなるんだろう…」と、将来に対する不安が大きくなるのは当然のことです。
経済的な問題だけでなく、夫婦関係や家庭全体のバランスにも影響が出るかもしれません。

このような状況では、冷静に現状を見つめ直し、将来について考えるための具体的なステップが必要です。

無職の旦那さんに対する不安を解消するためには、まず夫婦間でのコミュニケーションが重要です。
お互いに今後の生活について話し合い、解決策を見つけることで、将来に向けた明確な方向性を示すことができます。

しかし、話し合いだけでなく、現実的な行動計画も必要になります。

以下で、不安を解消するための具体的なステップや、夫婦で将来を話し合う際に考慮すべきポイントについて詳しく解説していきます。

不安を解消するための3ステップ

無職の旦那さんに対する不安を軽減するためには、以下の3つのステップを踏んでみましょう。

ステップ
  • 現状を整理する
    まずは、家計の状況や今後必要となる出費を夫婦で把握することから始めましょう。
    「毎月、何にいくらかかっているのか」「これから先、どんな出費が発生するのか」を把握することで、現状が見えてきます。
    家計簿アプリなどを活用するのも良いかもしれません。
    現実的な数値に基づいた見直しが、不安を解消する第一歩となります。
  • 解決策を話し合う
    家計の見直しの後は、旦那さんが再就職に向けてどのように行動しているのか、具体的に話し合う必要があります。
    「転職活動の状況はどうか」「どんな仕事を探しているのか」「転職支援サービスを利用する予定はあるか」「スキルアップのための研修を受ける必要はあるか」など、夫婦で協力してサポートできる方法を探してみましょう。
  • 期限を設ける
    漠然とした不安を抱えているよりも、「いつまでに、どんな状態を目指すのか」という期限を設けることで、気持ちが楽になることがあります。
    例えば、「3ヶ月後までに再就職先を決める」「半年後までに生活費を○○万円まで減らす」など、具体的な目標を設定してみましょう。
    期限を設けることで、夫婦で共通認識を持ち、より建設的な話し合いができるようになるはずです。

夫婦で将来を話し合うべきポイント

将来について話し合う際には、感情的にならず、冷静に話し合いを進めることが大切です。
以下のポイントを意識することで、より建設的な会話ができるはずです。

  • 経済的な見通しを共有する
    「このままでは、生活費があと何ヶ月で底をついてしまう…」
    「子供の教育費は、これからどれくらいかかるんだろう…」
    家計がどの程度厳しい状況なのか、そして今後の出費をどうやってカバーしていくのかを率直に話し合いましょう。
    お互いが同じ現実を見つめ、同じ目標を持つことで、協力しやすくなります。
  • 旦那さんの心理状態を理解する
    無職の状態は、旦那さんにとっても精神的に辛い状況です。
    「なかなか就職が決まらなくて、自信を失っているのかもしれない…」
    「将来に対して、不安を感じているのかもしれない…」
    旦那さんの気持ちを尊重し、励ましつつも現実的な解決策を一緒に探ることが大切です。
  • 具体的な行動計画を立てる
    話し合いをするだけでなく、実際に行動に移すための計画を立てることが重要です。
    「転職活動のスケジュールを立てる」「求人情報を共有する」「スキルアップのためのセミナーに参加する」など、実際に取り組むべきアクションを決めましょう。
    具体的な行動計画を立てることで、不安を軽減し、前向きな気持ちで進んでいけるはずです。

夫婦でこれらのポイントを意識して話し合うことで、不安の軽減につながり、今後の生活に希望を見出すことができるはずです。

旦那に就職活動を促すコツ

無職の旦那さんに対して、頭ごなしに「早く仕事を探して!」と責めてしまうのは逆効果です。

旦那さんが就職活動に対して、どのような不安や悩みを抱えているのかを理解し、「どうすれば積極的に行動してくれるのか」を考えることが大切です。
旦那さんを責めるのではなく、一緒に解決策を探していくという姿勢で接しましょう。

旦那さんに就職活動を促すためには、以下のコツが役立ちます。

旦那の就職を支えるコツ
  • サポート体制を整える
    旦那さんが安心して転職活動に集中できるよう、あなたのサポートが必要です。
    「家事や育児は、私がしっかりやるから、あなたは仕事探しに専念して」と伝え、旦那さんが活動に専念できる環境を整えましょう。
  • ポジティブな姿勢を保つ
    転職活動は長期化する可能性もあり、旦那さんが焦りや自信喪失を感じることもあるでしょう。
    「きっと良い仕事が見つかるよ」「あなたのスキルなら大丈夫」と、常に前向きな声かけをし、励ましの言葉をかけ続けてください。
    あなたのポジティブな姿勢が、旦那さんのモチベーションを高めるはずです。
  • 外部の支援を活用する
    転職活動がうまくいかない場合は、転職エージェントやカウンセリングなど、外部の支援も積極的に活用してみましょう。
    第三者の意見を取り入れることで、新たな視点から解決策が見えてくることがあります。

離婚も視野に入れるべき?決断のためのポイント

旦那さんが無職の状態が続き、将来に不安を抱える中で、「離婚」という言葉が頭をよぎることもあるかもしれません。

特に、経済的な困難や精神的なストレスが積み重なると、現状を変えるための一つの解決策として離婚を考える方もいるでしょう。

しかし、離婚は人生の大きな転換期となる決断です。
本当に離婚という選択をするべきなのか、冷静に将来を見据えた上で判断する必要があります。

離婚は、特に子供がいる場合や財産の問題が絡む場合には、複雑な要素が含まれます。
そのため、最良の選択をするためには、いくつかの重要なポイントを押さえた上で慎重に判断する必要があります。

ここでは、離婚を視野に入れる際に考慮すべきポイントについて詳しく解説していきます。

再就職の見込みがあるか?を確認する

旦那さんの無職の原因や期間、転職活動への取り組み方などを考慮し、今後再就職できる見込みがあるのかどうかを判断する必要があります。

もし、旦那さんが積極的に転職活動に取り組んでいなかったり、特別な事情もなく長期間無職の状態が続いている場合は、改善の可能性は低いと考えるべきかもしれません。

将来の生活設計を考慮する

「今の生活レベルを維持できるのか、それとも生活水準を落とさなければならないのか」
「子供の教育費は、これからどれくらいかかるのか」

離婚せずに夫婦関係を続ける場合、経済的にどれくらいの負担がかかるのか、しっかりとシミュレーションする必要があります。

子供の将来を考える

子供がいる場合、離婚は夫婦だけの問題ではありません。
離婚が子供に与える影響は大きく、子供の将来を左右する可能性もあることを理解しておきましょう。

「離婚後、子供とどのように過ごしていきたいのか」「子供にとって、どちらの親と暮らすことが幸せなのか」など、子供のことを第一に考えた上で、慎重に判断する必要があります。

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離婚を決めたら、知っておくべき手続きと準備

離婚を決断したら、「この先、どうやって生きていこう…」と不安な気持ちでいっぱいになるかもしれません。
ですが、まずは落ち着いて、離婚の手続きや、その後の生活について、一つずつ確認していきましょう。

特に、財産分与や養育費、親権に関することなど、重要な決定事項がたくさんあります。
これらの準備をしっかり行うことで、離婚後の生活を安定させ、子供と安心して暮らせる未来を築けるはずです。

ここでは、離婚を決断した際に知っておくべき手続きと準備について、具体的に解説していきます。

離婚の種類

離婚には、大きく分けて「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」の3つの種類があります。

夫婦間で合意ができれば協議離婚を選択できますが、そうでない場合は家庭裁判所に調停を申し立てることになります。

調停でも合意が得られなければ、最終的には裁判で離婚が決定します。

いずれの場合も、財産分与や慰謝料、養育費、親権などの問題を解決する必要があります。

財産分与

離婚する際には、夫婦で築き上げてきた財産を分ける「財産分与」を行う必要があります。
財産には、預貯金や不動産だけでなく、車や貴金属、保険なども含まれます。

旦那さんが無職の場合でも、結婚生活中に夫婦で協力して築いた財産(共有財産)は、原則として2分の1ずつ分配することになります。
ただし、結婚前から持っていた財産や、相続で得た財産は、特有財産として分与の対象外となるケースが多いようです。

財産分与は、法律的に複雑な問題も多いため、弁護士などの専門家に相談しながら進めていくことをおすすめします。

養育費

子供がいる場合は、子供の養育費についても取り決めが必要です。
養育費は、子供が自立するまでの費用(生活費、教育費、医療費など)を、夫婦で分担するものです。旦那さんが無職の場合でも、収入に応じて養育費を支払う義務があります。

養育費の金額は、夫婦の話し合いで決めることができますが、一般的には、裁判所が算出した養育費算定表を参考にされることが多いようです。
口約束だけでなく、公正証書を作成するなど、後々のトラブルを防ぐための対策も必要となります。

親権と面会交流

親権とは、子供のことを決める権利と、子供を育てる義務のことです。
離婚する夫婦の間には、子供が成人するまで、どちらか一方を親権者として決めなければなりません。

親権者を決めるときは、「子供の幸せにとって、どちらの親と暮らすことが最善なのか」という視点が重要視されます。
母親が親権を持つケースが多いですが、父親が親権を持つケースもありますし、父母が共同で親権を持つ「共同親権」という制度もあります。

また、親権者にならなかった親にも、子供と面会したり、連絡を取り合ったりする権利(面会交流)があります。

子供にとって、両方の親と良好な関係を築くことは、健やかな成長のために非常に大切です。面会交流の方法や頻度についても、話し合いで決めておく必要があります。

シングルマザー向けの支援制度の活用法

離婚後、シングルマザーとして、仕事と子育てを両立させていくのは、決して簡単なことではありません。

しかし、日本には、シングルマザーを支援するための様々な制度があります。
これらの制度をうまく活用することで、経済的な負担を軽減し、安心して子育てに専念できる環境を整えることができるはずです。

シングルマザー向けの支援制度(例)
  • 児童扶養手当
    児童扶養手当とは、ひとり親家庭の経済的な自立を支援するために、国から支給される手当です。
    対象となるのは、父母が離婚しているなど、法律上の婚姻関係にない場合で、実際に婚姻関係と同様の事情にある場合も含みます。
    支給額は、子供の年齢や人数、所得によって異なりますが、例えば、東京都の場合、18歳未満の子どもが1人いる場合の満額は月額約4万円です。
    児童扶養手当は、原則として子供が20歳の誕生日を迎える月の前月分まで支給されます。
  • 医療費助成
    子供がいる家庭では、医療費の負担が大きくなりがちです。
    しかし、各自治体では、ひとり親家庭の経済的負担を軽減するため、医療費の助成を行っている場合があります。
    助成内容や申請方法は、自治体によって異なりますので、お住まいの自治体の窓口にお問い合わせください。
  • 就業支援
    国や自治体には、就職活動の支援や、スキルアップのための職業訓練、子育てと仕事の両立を支援する制度などがあります。
    内閣府は、就業相談、職業紹介、スキルアップのための訓練、就職後の相談など、様々な支援を提供しています。

旦那が失業して無職でも、養育費は請求できる?

離婚が決まり、新しい生活をスタートさせようとしているあなたは、「旦那が無職なのに、養育費って請求できるの?」と不安に思っているかもしれません。
ましてや、旦那さんが無職で収入がない状態であれば、なおさら不安は大きいでしょう。

「養育費を請求できる条件って、何だろう?」
「無職の旦那から、どれくらいの養育費をもらえるんだろう?」
「もし養育費が支払われなかったら、どうすればいいんだろう…」

ここでは、無職の旦那さんの養育費に関する、よくある疑問にお答えしていきます。

養育費を請求するための条件とは?

旦那さんが無職であっても、子供を育てるために必要な費用を請求することは可能です。

養育費は、子供が成人するまでにかかる費用を、離婚した両親が協力して負担するものです。
これは、親としての当然の義務であり、権利でもあるためです。

では、具体的にどのような条件を満たしていれば、養育費を請求できるのでしょうか?

養育費を請求できる条件
  • 請求者が親権者であること
    養育費を請求できるのは、原則として、子供の親権者です。
    親権者とは、子供の身の回りの世話や教育などをする権利と義務を持つ人のことです。
    離婚後、どちらの親が親権者になるかは、夫婦の話し合いで決めますが、合意できない場合は、家庭裁判所が判断します。
  • 子供のために使われること
    養育費は、子供の生活費、教育費、医療費など、子供のために使われるお金です。
    親権者は、養育費を自分のために使うことはできません。
  • 相手方の支払い能力があること
    養育費を請求する際には、相手方の支払い能力も考慮されます。
    ポイントは、相手方が無職で収入がない場合でも、将来的に収入を得る見込みがあれば、養育費の支払いを求めることができます
    また、収入がない場合でも、貯蓄や資産があれば、それらを元に養育費を支払うことも可能です。
    ただし、相手方に支払い能力が全くない場合は、養育費の請求が認められないこともあります。

弁護士などの専門家に相談しながら、状況に応じた方法で、養育費の請求を進めていきましょう。

無職の旦那が養育費を支払う場合の相場

養育費の金額は、子供の年齢や人数、両親の収入などを考慮して決まります。
一般的には、裁判所が作成した「養育費算定表」を参考に、金額が決められることが多いようです。

旦那さんが無職の場合、収入がゼロなので、養育費算定表通りに計算すると、養育費の金額はゼロになってしまいます。
しかし、だからといって、養育費を全く請求できないわけではありません。

例えば旦那さんが全く収入がない場合でも、将来的に収入を得る見込みがあれば、将来の収入を元に養育費を支払う約束をすることができます。
「再就職したら、月々○○円を支払う」といった合意をすることができます。

また、相手方が無職の場合でも、親からの援助や、生活保護などの公的扶助を受けている場合は、それらを収入とみなして、養育費の金額を算定する場合もあります。

旦那さんが再就職し、収入を得られるようになった場合は、養育費の増額を請求することができます。
その際には、改めて養育費算定表に基づいて、金額を計算し直すことになります。

養育費の支払いが滞った場合の対処法

せっかく養育費の取り決めをしたのに、支払いが滞ってしまうケースは、残念ながら少なくありません。

養育費の支払いが滞った場合、まずは旦那さんに連絡を取り、支払いを催促してみましょう。
しかし、それでも支払いがされない場合は、法的な手段を検討する必要があります。

  • 養育費の支払い請求手続きをする
    まずは、内容証明郵便で、養育費の支払いを正式に請求します。
    それでも支払いがされない場合は、家庭裁判所に「養育費請求調停」を申し立てることができます。

    調停とは、家庭裁判所の調停委員を間に立てて、当事者同士が話し合い、合意を目指す手続きです。
    調停で合意が成立すれば、その内容は法的拘束力を持つため、相手方が合意内容を守らない場合は、強制執行の手続きを取ることができます。
  • 差し押さえの手続き
    調停でも合意が成立しない場合や、調停で合意が成立したにもかかわらず、相手方が養育費を支払わない場合は、裁判を起こして、養育費の支払いを命じる判決を求めることになります。

    裁判で勝訴判決を得た後も、相手方が養育費を支払わない場合は、相手方の給与や預貯金を差し押さえることができます。

  • 公的支援の活用
    養育費の支払いが滞り、生活が苦しい場合は、国や自治体の支援制度を利用することもできます。
    例えば、「養育費立替払い制度」という制度があります。

    これは、相手方から養育費を受け取れない場合、国が代わりに養育費を立て替えてくれる制度です。
    ただし、立替払いを受けるためには、一定の条件を満たしている必要があります。

養育費は、子供の人生を守るためのお金です。
支払いが滞った場合は、泣き寝入りせずに、これらの対処法を参考に、適切な手段を講じていきましょう。

まとめ:旦那さんが無職…夫婦で乗り越えるための方法

この記事では、「旦那さんが無職になった場合の対処法」「将来への不安を解消する方法」「離婚も視野に入れた場合の注意点」などについて解説してきました。

旦那さんが無職になった時、経済的な不安や将来への見通しが立たず、心身ともに大きな負担を感じてしまうかもしれません。
しかし、家計の見直しや就職支援サービスの活用、夫婦間のコミュニケーションを改善することで、状況を好転させることができるはずです。

また、状況が改善しない場合、離婚という選択肢も視野に入れ、今後の生活設計を具体的に考えることも大切です。

旦那さんの無職という現状は、決してあなた一人が抱え込むべき問題ではありません。
夫婦で協力し、専門家のサポートも活用しながら、解決策を探っていきましょう。あなたと、そしてお子様にとって、最良の選択ができるよう、心より応援しています。

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