熟年離婚のメリット・デメリット|原因とその夫婦の特徴、必要な準備

熟年離婚のメリット・デメリット|原因とその夫婦の特徴、必要な準備 夫婦生活の悩み
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熟年離婚とは

自由恋愛が当たり前となった時代においては、熟年離婚も一般的になってきており、決して珍しいものではなくなってきています。

長年連れ添った夫婦であっても、歳をとって子供も独立すれば、お互いのすれ違いのために離婚を決意するようになるのでしょうか?

この記事では、熟年離婚の原因や熟年離婚しやすい夫婦の特徴、お金のことなど、熟年離婚に関する諸問題についてまとめていますのでぜひ参考にしてください。

一般的な熟年離婚の定義

熟年離婚は、結婚して長期間連れ添った夫婦が離婚することを意味しています。

長期間を具体的な期間にすると「おおよそ20年」以上の期間の婚姻生活だと言われています。

熟年を年齢でいえば、50歳以上ということになりますが、婚姻生活が短い場合は、熟年離婚には該当しないことにご注意ください。

熟年離婚が増えている理由とは?

熟年離婚は、今に始まったものではありません。

少し前になりますが、1990年代になって、中高年夫婦の離婚が増加し始めたことがきっかけとなって「熟年離婚」というキーワードが登場しました。

近年では年間4万件以上の熟年離婚が成立していますが、件数は横ばいで推移しています。

熟年離婚の原因は様々ですが、夫婦間の価値観の違い、性格の不一致などが一般的な原因として知られています。

財産分与などの手続きをしっかり行うことが重要

熟年離婚では、手続きや財産分与などの複雑な問題が発生することが多く、専門家を交えてのトラブルが起こることのないようなスムーズな問題解決が必要だとされています。

  熟年離婚の原因

熟年離婚は、妻から切り出すケースがほとんどですが、夫から切り出すケースも増えてきています。

この章では、熟年離婚の原因についてみていきましょう。

妻から切り出されることの多い熟年離婚

熟年離婚は、妻から切り出されることが多い離婚です。

しかも、タイミングは夫の退職後です。退職後なら夫婦の資産や年金を分割できるからです。子供も成長して独立していますので、熟年離婚しやすいタイミングであるといえるでしょう。

価値観のズレ

夫婦での価値観のズレはなかなか埋められるものではありません。

結婚前は愛し合っていた相手でも、結婚すれば、家計や育児、生活習慣、しきたりなどにおいて、お互いの価値観の違いが問題となって仲が悪くなることがあります。

ずっと我慢していた夫婦でも、子供の自立や夫の定年退職を機に、離婚によって残りの人生を自由に生きたいと思うようになるからです。

性格の不一致

価値観のズレとよく似たものに「性格の不一致」があります。

仕事で朝から晩まで頑張ってきた夫も、定年後はずっと家にいるケースが増えます。

そのため、お互いの性格の違いや生活習慣などがストレスとなって、我慢できないほうが離婚を切り出すといったものです。

舅、姑の介護に関する問題

熟年離婚を考える理由の一つに介護問題があります。

義理の親の介護をしたくない、といった理由から熟年離婚を考えるようになります。

夫婦自身も少しずつ年老いていくことから、親への介護が負担となって心身ともに疲れが溜まって限界になれば、離婚をしたくなると考えるのも当然でしょう。

肉体的・精神的暴力(DV)

長年DVなどの肉体的・精神的な暴力を受けていた場合は、子供が大きくなるまで我慢する、と考える女性も多く、経済的な事情も含めて、条件が揃わないとなかなか離婚できないケースがあります。

しかし、子供の自立などがきっかけとなって熟年離婚に至るケースも少なくありません。

また、DVが離婚の原因となった場合は、慰謝料を請求できる場合があります。

不倫などの異性問題

相手の浮気や不倫が原因で離婚に至るケースも少なくありません。

40〜50代でも出会い系サイトの利用や不倫・浮気などの事実が発覚すれば、離婚に至るケースがあります。

お子さんがいる場合は、お子さんが大きくなって独立してから離婚する「熟年離婚」のパターンが多く見受けられます。熟年離婚の場合は、親権や養育費を心配する必要はないでしょう。

熟年離婚のメリット・デメリット

熟年離婚を考える際には、しっかりとそのメリット・デメリットについて整理したうえで、考えられるリスクについてはカバーできるようにしておきましょう。

もちろん、デメリットのほうが多いと判断できれば、熟年離婚も難しいということになりますので、よく考えたうえで熟年離婚を決断してください。

メリット1 結婚生活の様々な悩みから解放される!

結婚生活は、いくら愛し合っている相手であっても、性別も性格も異なる他人との共同生活です。

仲の良かった二人でも、浪費などの金銭問題、家事の問題など、すれ違いが増えます。

妻側の不満や悩みは夫に聞いてもらえないケースもありますので、離婚によって自由になり結婚生活での様々な悩みから解放されるといったメリットがあります。

メリット2 人生のやり直しができる!

熟年離婚によってフリーになれば、一人になってしまいますが、人生を自由にエンジョイできます。残り少ない人生を自由に生きることができるでしょう。

そう考えると、未来はとても明るいイメージです。

やりたかったこともできるようになり、人生のやり直しができます。

メリット3 親の介護からも解放される!

義理の親の介護の問題も熟年離婚を考える理由の一つとなっています。

熟年離婚すれば、両方の親の介護の問題から解放されるからです。

メリット4 自由に恋愛ができる!

熟年離婚を行うと、離婚後は自由に恋愛ができます。

また、いい人がいれば、再婚も可能です。

自由恋愛ができるようになればなるほど、熟年離婚も増え、新しい出会いによって再婚するケースが増えるものと考えられます。

デメリット1 離婚後に孤独になることがある

歳を取ってからの孤独は寂しいものです。

できれば避けるべきですが、熟年離婚を行うと離婚後に孤独を感じることがあります。

これまで一緒に生活してきた配偶者とも別れ、一人での日常生活が始まりますが、慣れていないと孤独を感じて思い悩む日々が続くかもしれません。

デメリット2 経済的な問題に直面することがある

専業主婦が熟年離婚すると、もらえる年金も少なくなり、離婚後の生活で経済的に困ることがあります。

しかし、経験や資格などが必要な仕事ができない場合は、正社員やフルタイムの求人に応募しても採用されない恐れがあります。

離婚前には、財産分与、年金分割、仕事の問題など、離婚後の生活をきちんと考えなければならないでしょう。

デメリット3 家事をする人がいない

男性に多いのが家事をしたことがないケースです。

男性で一度も一人暮らしを経験したことがない場合は、突然料理や掃除などの家事の負担が増え、逆に自由に行動できなくなってしまうケースがあります。

デメリット4 複雑で話し合いがまとまらないことが多い

離婚問題は、熟年離婚に限らず、離婚後にどう生活するべきか、といった問題で夫婦同士でのしっかりとした話し合いが必要になります。

決して相手に譲歩しないようにし、不利な条件で離婚をしないようにしてください。

特に財産分与、年金の分割、慰謝料、住まい、生活費などの経済的な問題は、しっかりと話し合ったうえで決めていないと、離婚後に後悔することがあります。

また、法律事務所や弁護士などの法律の専門家などにも相談しなければならないような複雑な問題を抱えているケースもあるからです。

 

熟年離婚する時に必要な準備とは

熟年離婚に限らず、離婚をするにはしっかりとした離婚理由の確認や準備を行う必要があります。

この章では、熟年離婚前にやっておくべき準備について解説していきます。

必要な生活費を試算し準備すること

離婚後に必要な生活費を試算してみましょう。

一人で生活することになれば、日常生活も変化し、生活費も変わるからです。

また、財産分与や年金分割(厚生年金・国民年金など)、慰謝料など離婚時に一時的に入るお金などもよく確認しておきましょう。

試算してお金が足りないという結果が出たら、働かなければならないケースもあります。

離婚後の住まいの確保

夫婦で購入したマイホームについては、離婚後の取り扱いについて夫婦でよく話し合って決めましょう。

マイホームの売却や賃貸物件の退去、別居のことなど、事前に決めておかなければ後になってトラブルに発展し、進まなくなってしまうことがあるからです。

新しい住まい探しと共に、引っ越しや新生活に必要な費用などをしっかりと準備しておきましょう。

慰謝料請求や訴訟などの準備

熟年離婚の理由には、浮気、DV、モラハラなどの精神的な苦痛もよく挙げられています。

このようなケースでは、慰謝料請求ができる場合がありますので、客観的な証拠を準備しておくことが重要です。

離婚時の条件交渉でも有利に働きますので嫌な思い出ではありますが、お一人で生きていくならご自身の権利はしっかりとご自身で主張するようにしてください。

熟年離婚の3つの手続き

熟年離婚を考える際に取るべき法的手続きは3つありますのでご参考までに簡単にご紹介しておきます。

  • 協議による離婚
  • 調停による離婚
  • 裁判による離婚

離婚を希望する側が相手に離婚を切り出します。

面会や書面などで離婚を切り出し、話し合いで離婚成立を目指します。

話し合いがまとまれば、「離婚協議書」を作成し、離婚成立となります。

  • 調停による離婚

話し合いによる協議離婚が合意に至らなかった場合は、調停手続きを行い離婚成立を目指します。

具体的には家庭裁判所に申し立てを行い、「調停委員」が間に入って話をまとめます。

家庭裁判所による話し合いが長引くことがあります。

離婚ではなく、「復縁案」などが提出されることもあります。

  • 裁判による離婚

協議離婚、調停離婚がうまくいかなかった場合は、裁判を行います。

「離婚の事由」が必要となりますが、熟年離婚の場合の多くは「婚姻の継続をしがたい事由」となるでしょう。

法廷での判決になりますが、法律事務所や弁護士などの専門家によるアドバイスやサポートがなければ、離婚成立までにかなりの労力と時間を要します。

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