離婚協議書の作成方法と注意点!財産分与や親権も詳しく解説

離婚協議書の作成方法と注意点!財産分与や親権も詳しく解説 離婚の手続き

「離婚協議書って作成した方がいいのかな…」「何を盛り込むべきか全然わからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

離婚を進めるにあたり、感情的になりやすい状況だからこそ、しっかりとした離婚協議書を作成することが大切です。離婚協議書は、親権や養育費、財産分与、面会交流などの重要なポイントを法的に記録し、将来のトラブルを未然に防ぐための強力な武器となります。

この記事では、離婚協議書に関する具体的な作成手順や法的効力を持たせるための注意点について、専門家の視点からわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 離婚協議書に盛り込むべき重要な5つの項目
  • 離婚協議書を作成する際の法的な手続き
  • 離婚後に安心して生活を送るための具体的なアドバイス

離婚協議書に関する情報を得て、今後の不安を少しでも軽減したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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離婚協議書とは?作成する理由とその重要性

離婚協議書とは、離婚に伴うさまざまな取り決めを文書化したもので、法的に非常に重要な役割を果たします。
協議書には、夫婦間で合意された内容が明確に記載され、離婚後のトラブルを未然に防ぐために必要不可欠です。

離婚時に離婚条件を書面化していない55%(※1)もおり、離婚後に養育費を受け取れていない71%・お子様と面会交流できていない70%(※2)と、書面化していないことで離婚後のトラブルが増加しています。
その他にも、離婚後の生活や子供の親権、財産分与など、さまざまな問題が発生する可能性があります。
※1:法務省|令和2年度 協議離婚に関する実態調査結果の概要
※2: 厚生労働省|令和3年度 全国ひとり親世帯等調査


このような問題が起こらないようにするために、協議内容を文書にしておくことは、双方にとって精神的な安心をもたらします。「もし取り決めが曖昧なままだったら…」と不安に思う方もいるでしょうが、協議書があることで明確な指針を持つことができます。

以下で、離婚協議書で解決できる問題や、最適な作成のタイミングについて詳しく解説していきます。

離婚協議書で解決できる問題とは?

離婚協議書は、主に財産分与、親権、養育費、面会交流、生活費など、離婚に伴う重要な項目に関する合意を明文化するものです。
これにより、離婚後の生活で発生しがちなトラブルを回避することができます。

具体的には、例えば親権に関しては「どちらが親権を持つのか」「面会交流の頻度はどうするのか」といった点が明確にされます。
これにより、曖昧な取り決めで生じる子供への影響や争いを避けることが可能です。

財産分与も同様で、「どの財産をどのように分けるか」という具体的な取り決めがなければ、後々紛争の原因となることがよくあります。
そのため、協議書を通じて法的な根拠を持たせることが重要なのです。

協議書を作成するタイミングはいつが最適?

離婚協議書を作成するタイミングとして最適なのは、離婚が正式に成立する前です。
離婚後に取り決めを行うと、双方の関係性が悪化し合意形成が難しくなる場合があります。

具体的には、離婚話が出た初期段階で、冷静な話し合いを行い、協議書の作成を進めるのが理想です。
「まだ決断を急ぎたくない」という気持ちがあったとしても、協議書の作成は遅れるほどトラブルの発生リスクが高まりますので、早めに取り組むことをお勧めします。

今後の生活設計を立てる上でも、早めに取り組んでおくことが安定した離婚後の生活の基盤となるでしょう。

離婚協議書に盛り込むべき5つの重要ポイント

離婚協議書を作成する際には、必ず押さえておくべき重要なポイントがいくつかあります。
これらを適切に取り決めて文書化することで、離婚後のトラブルを未然に防ぎ、安定した生活を築くための基盤を整えることができます。

多くの夫婦は、離婚の際に何を協議書に含めるべきか明確な指針がわからず、後々トラブルに発展してしまうことがよくあります。
しかし、協議書に必要なポイントをしっかりと把握し、それを盛り込むことで、安心して新しい生活をスタートさせることが可能です。

以下では、離婚協議書に盛り込むべき5つの重要なポイントについて詳しく説明していきます。

財産分与の取り決め方

離婚協議書の中で最も重要な項目の一つが財産分与です。
夫婦の財産は、婚姻期間中に得た資産や債務が基本的に対象となり、どのように分けるのかを明確に記載する必要があります。

財産分与の対象

財産分与には、現金、預貯金、不動産、自動車、株式などの資産が含まれます。また、負債(ローンなど)も夫婦間で分担する必要があります。
特に不動産の場合、名義やローンの状況を確認した上で、どちらが所有し、どのように分割するかを協議することが重要です。

公平な分配を目指す
一般的には、夫婦の共有財産を半々に分けるのが基本ですが、夫婦間での合意があれば別の分け方を選択することも可能です。
協議書にしっかりと財産分与の方法を記載しておくことで、後から「聞いていなかった」といった争いを避けることができます。

親権と養育費の取り決め

子供がいる場合、親権と養育費の取り決めは非常に重要なポイントです。
特に子供の将来に大きく関わるため、協議書には詳細に取り決めを記載することが求められます。

親権の取り決め
親権はどちらが取得するのか、また、共同親権を選択する場合の具体的な責任分担について協議書に記載します。
この取り決めは、子供の成長に大きな影響を与えるため、慎重に検討する必要があります。

養育費の算出と支払い方法
養育費は、親権を持たない親が子供を育てるための費用として負担するものです。具体的な金額や支払い方法、支払い期限などを協議書に明記します。
また、養育費の額は夫婦の収入や生活状況に応じて算出されるため、法的基準に基づいた額で設定することが大切です。

面会交流のルール設定

親権を持たない親と子供が定期的に会うための「面会交流」の取り決めも、離婚協議書に盛り込むべき重要な要素です。
面会交流のルールが明確でないと、親同士のトラブルや子供への負担が増える可能性があります。

頻度と方法の具体化
面会の頻度(週に1回、月に2回など)や方法(直接会うのか、オンラインで交流するのか)を具体的に取り決めておきます。
これにより、子供が親と安定的に交流でき、親の負担も軽減されます。

柔軟な対応を含める
面会交流の取り決めは、状況に応じて柔軟に対応できるようにすることも大切です。急な予定変更や子供の体調不良などの場合に備えて、代替の日程を設定できるルールを作っておくと安心です。

離婚後の生活費や支援について

離婚後の生活費や支援に関する取り決めも、協議書に含めることが推奨されます。
特に専業主婦だった場合や、収入が不安定な場合は、離婚後の生活設計をしっかりと考慮する必要があります。

生活費の支援
配偶者が経済的に困窮する可能性がある場合、一定期間の生活費の支援を協議することができます。支援の内容や期間、支払い方法についても明確に記載することが重要です。

トラブル防止のために必須な内容

離婚協議書に必須な内容として、トラブルを未然に防ぐための具体的な項目をしっかりと記載することが重要です。
特に後々の紛争を防ぐために、曖昧な表現を避け、具体的な内容を明記することがポイントです。

法的効力を持たせるための手続き
協議書に法的な効力を持たせるためには、公正証書化を行うことが推奨されます。
公正証書にすることで、裁判になった場合にも法的に有効な証拠として認められ、迅速な対応が可能となります。強制執行認諾文言のある公正証書を作成しておくと、契約した金銭の支払いが滞ったときは、支払い義務者(債務者)の財産を差し押さえる強制執行の手続きを裁判することなく行なうことが可能になります。
強制執行の対象になる契約は、離婚条件のなかでも一定の金銭を支払う部分だけとなります。

履行の確認とペナルティ
合意内容が履行されない場合の対処方法や、ペナルティについても明記しておくことが重要です。これにより、合意が守られなかった際の対応がスムーズに進められます。

住所等の連絡先または勤務先を変更した場合
住所や勤務先が変更した場合に通知するように記載することもできます。

精算条項
定めた内容以外に、今後、財産分与や慰謝料等、互いに何らの財産上の請求をしないことを記載することもできます。

離婚協議書を作成する際に注意すべき3つのポイント

離婚協議書を作成する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらのポイントをしっかりと押さえることで、法的効力を持ち、離婚後のトラブルを未然に防ぐことができます。

「ちゃんとした協議書を作成したいけれど、何を気をつければいいんだろう」と悩んでいる方も多いかもしれません。ここでは、特に注意すべき3つのポイントを説明しますので、安心して進められるように参考にしてください。

以下で、具体的な手続きや違い、依頼するべきかについて詳しく解説していきます。

法的効力を持たせるための手続き

離婚協議書を作成しても、それだけでは法的な効力を持ちません。法的効力を持たせるためには、一定の手続きを踏む必要があります。

公正証書の作成
離婚協議書に法的効力を持たせるためには、公証役場で公正証書を作成するのが一般的です。
強制執行認諾文言のある公正証書を作成しておくと、契約した金銭の支払いが滞ったときは、支払い義務者(債務者)の財産を差し押さえる強制執行の手続きを裁判することなく行なうことが可能になります。
特に養育費や財産分与などの合意が守られない場合、迅速に対応できるため、公正証書の作成は非常に重要です。
強制執行の対象になる契約は、離婚条件のなかでも一定の金銭を支払う部分だけとなります。

裁判所の認可
まれに裁判所の認可が必要な場合もあります。特に親権や養育費に関する争点がある場合は、裁判所の手続きが絡むことがあります。

これらの手続きをしっかりと行うことで、離婚協議書は法的な効力を持ち、安心して生活をスタートさせることができます。

公正証書と協議書の違いを理解する

離婚協議書には2つの形態があります。それは、単なる協議書と公正証書です。この違いを理解し、適切に使い分けることが重要です。

離婚協議書
離婚協議書は、夫婦間で作成した文書であり、双方がサインをして保管します。しかし、法的な効力が弱いため、トラブルが発生した際に裁判所での対応が遅れたり、執行が難しくなったりする可能性があります。

公正証書
一方、公正証書は公証役場で作成するもので、法的に認められた文書です。公正証書は、養育費や財産分与の支払いが滞った場合でも、裁判を経ずに強制執行が可能な点で大きなメリットがあります。

このように、どちらの文書を選ぶかによって法的な効力が大きく異なります。トラブルを防ぎ、確実に合意事項を履行するためには、公正証書の作成を強く推奨します。

弁護士や行政書士などの専門家に依頼するべきか?

当事者同士の間で話し合いができて、争いがない場合は行政書士での対応が可能です。
当事者同士の間で話し合いができず、争いが発生する場合は弁護士での対応となります。
費用は圧倒的に行政書士が安いです。「争いもなく、円満離婚で念のために書類を作成しておきたい」と言う場合には、行政書士に依頼をするのが良いかと思います。
反対に、話し合いが付かない状況が見えているような場合には、間違いなく弁護士に依頼をすることをおすすめします。
離婚協議書を作成する際、弁護士や行政書士の専門家に依頼するべきかどうかも悩むポイントです。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
状況に応じて弁護士や専門家に相談し、安心できる形で協議書を作成することをおすすめします。

行政書士

行政書士について

行政書士は、「権利義務に関する書類」を作成する専門家です。
「権利義務に関する書類」について、その作成(「代理人」としての作成を含む)及び相談を業としています。権利義務に関する書類とは、権利の発生、存続、変更、消滅の効果を生じさせることを目的とする意思表示を内容とする書類をいいます。具体的には、遺産分割協議書、各種契約書、念書、示談書、協議書、内容証明、告訴状、告発状、嘆願書、請願書、陳情書、上申書、始末書、定款等があります。
※参考:日本行政書士連合会ホームページ > 行政書士の業務
当事者間において、任意解決が図れる案件にまつわる契約書、協議書、示談書の作成は可能です。離婚における法律相談は可能です。争いが発生する場合には、対応ができません。

  • 行政書士に依頼するメリット
    • 報酬が弁護士と比較して安価である(数万円)
    • 争いがない場合であれば印象的なものは悪くない
    • 弁護士と比較すると、相談のハードルが低い
  • 行政書士のデメリット
    • 弁護士とは異なり、訴訟、代理交渉、示談交渉はできません。

弁護士

弁護士について

不倫、慰謝料に関する請求訴訟、離婚にまつわる調停、審判、裁判など、法律事件に関する全般の交渉などは弁護士だけに認められている業務となります。「権利義務に関する書類」の作成は、もちろんできます。
離婚関係においては、全ての案件に対応可能です。協議離婚などの場合でも、どちらか一方の代理人となり、もう一方の方と交渉をすることも可能です。訴訟による方法で問題点を解決します。

  • 弁護士のメリット
    • 訴訟、代理交渉、示談交渉ができる
  • 弁護士のデメリット
    • 報酬が高額であることが多い(数十万円)
    • 相談のハードルが高い
    • こちらが弁護士をたてることで、相手側も弁護士をたててくる可能性

自分


自分で協議書を作成する場合、費用は抑えられるものの、法的な不備やトラブルが発生するリスクがあります。特に親権や財産分与に関する取り決めに不備があると、後々裁判に発展する可能性もあります。

離婚協議書作成の具体的なステップ

離婚協議書の作成は、いくつかのステップを踏むことでスムーズに進めることができます。「どこから始めたらいいかわからない」と悩む方も多いでしょうが、ここでは必要な書類や手続きの流れ、期間や費用について詳しく解説します。

協議書を作成する過程では、手続きの順序を理解し、必要な準備を整えることが重要です。以下で、具体的なステップを見ていきましょう。

必要な書類と情報のリスト

離婚協議書を作成する際には、事前に必要な書類や情報を準備しておくことが大切です。以下は、一般的に必要となる書類や情報のリストです。

  • 夫婦の基本情報
    夫婦それぞれの氏名、生年月日、住所などの基本情報
  • 財産に関する情報
    銀行口座、預貯金、不動産の権利証、車の名義などの財産に関する情報
  • 子供に関する情報
    子供の氏名、生年月日、親権に関する希望
  • 収入や支出に関する情報
    養育費や財産分与の額を決めるための収入証明書や支出の詳細

これらの情報をもとに、具体的な取り決めを文書化していくことが可能です。

公証役場での手続きの流れ

離婚協議書を公正証書として作成する場合、手続きは公証役場で行われます。ここでは、その具体的な流れを説明します。

1. 公証役場への予約
まず、公証役場に予約を入れます。予約時には、必要な書類や情報についても確認しておくと良いでしょう。

2. 書類の提出と確認
公証役場に出向き、作成した離婚協議書の内容を公証人に確認してもらいます。公証人は法律の専門家であり、協議書の内容に法的な不備がないかどうかをチェックしてくれます。

3. 公正証書の作成
内容に問題がなければ、正式に公正証書として作成されます。この際、夫婦双方がサインをし、証人となる人物の立ち会いが必要です。

この手続きにより、離婚協議書は法的に強制力を持つ文書となり、安心して後の生活に備えることができます。

期間や費用の目安

離婚協議書を作成する際の期間や費用についても、あらかじめ知っておくと手続きがスムーズに進みます。

期間の目安
公証役場での手続きは、事前に必要な情報を揃えておけば、1日で完了することが一般的です。ただし、書類の不備がある場合や、公証役場が混雑している場合は、数日から1週間程度かかることもあります。

費用の目安
公正証書の作成には、内容に応じた手数料がかかります。一般的な離婚協議書の場合、数万円から十数万円程度の費用がかかります。特に養育費や財産分与の額に応じて、手数料が増えることがありますので、あらかじめ確認しておくことが重要です。

これらの情報を事前に把握しておくことで、スムーズに離婚協議書を作成できるでしょう。

離婚協議書のよくある誤解と注意点

離婚協議書を作成する際、多くの人が誤解しているポイントがあります。これらの誤解は後々のトラブルにつながる可能性があるため、注意が必要です。特に「法的効力がない」「口頭合意で十分」などの誤解は、結果的に自分や家族に不利益をもたらすことがあります。

「離婚協議書を作成する意味があるの?」と疑問を持っている方も多いでしょう。ここでは、よくある誤解とその注意点について詳しく解説していきますので、正しい理解を深めていただければと思います。

以下で具体的な誤解とその注意点を見ていきます。

離婚協議書に法的効力はないという誤解

離婚協議書を作成しても、それ自体には法的効力がないと考える方がいますが、これは誤解です。

協議書の法的効力
離婚協議書自体には法的な拘束力があります。ただし、通常の離婚協議書では強制執行力がないため、相手が協議書に定めた内容を守らない場合、裁判所での手続きが必要になります。一方、公正証書にしておけば、協議書の内容が守られない場合でも裁判を経ずに強制執行が可能です。

公正証書のメリット
離婚協議書を公正証書にすることで、法的効力が強化され、後のトラブルを防ぐことができます。特に財産分与や養育費の支払いに関しては、相手が支払わない場合でも迅速に対応できます。

このように、適切に手続きを踏めば離婚協議書には法的効力があり、安心して離婚後の生活を送るための重要な手段となります。

口頭合意だけで済むのか?

口頭で合意した内容をそのままにしておく方もいますが、これは非常にリスクの高い選択です。

口頭合意のリスク
口頭での合意は法的な証拠として認められにくいため、後になって「言った、言わない」の争いが生じる可能性があります。特に、親権や財産分与、養育費の取り決めに関しては、明確な文書にしておくことが不可欠です。口頭合意だけでは法的な効力が弱く、後々のトラブルを防ぐことができません。

文書化の重要性
離婚協議書として文書化し、さらに公正証書にすることで、双方が合意した内容を確実に守るための強制力が生まれます。これにより、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。

口頭合意は一時的に便利かもしれませんが、法的に認められる文書にすることで長期的な安心を得ることができます。

離婚協議書に関するよくある質問

離婚協議書の作成にあたり、多くの方が抱える疑問があります。ここでは、よくある質問に対して、わかりやすく回答します。

「どんな内容を含めるべきか?」「自分で作成できるのか?」といった疑問にお答えしますので、参考にしていただければと思います。

離婚協議書を自分で作成しても良い?

離婚協議書は自分で作成することも可能ですが、注意が必要です。

自分で作成する場合の注意点
自分で協議書を作成する場合、法的な知識が不十分だと、重要な内容が漏れてしまったり、後で効力を持たない文書になってしまうことがあります。特に親権や養育費、財産分与に関する取り決めが不明確だと、将来的に裁判に発展するリスクもあります。

弁護士や専門家の助言を得るメリット
自分で作成する際にも、弁護士や専門家の助言を受けて、不備がないか確認することが望ましいです。特に、複雑な財産分与や親権に関する取り決めがある場合は、専門家に依頼することで安心感が得られます。

離婚協議書を公正証書にするべき理由は?

離婚協議書を公正証書にすることは、強制執行力を持たせるために非常に重要です。

公正証書にするメリット
公正証書にすることで、協議書の内容が守られない場合、裁判所を通さずに強制執行が可能となります。例えば、養育費の未払いが発生した場合でも、速やかに強制執行手続きに移行できるため、相手に責任を負わせることが容易になります。

安心感を得るために
離婚後のトラブルを未然に防ぐためにも、離婚協議書は公正証書にしておくことが強く推奨されます。これにより、精神的にも経済的にも安心した生活を送ることができます。

離婚協議書に含めるべき項目は何ですか?

離婚協議書には、いくつかの重要な項目を必ず含める必要があります。

離婚協議書に盛り込むべき主要項目

  • 親権の取り決め:子供の親権をどちらが持つかを明確にします。
  • 養育費の額と支払方法:養育費の金額や支払い方法、期間などを具体的に定めます。
  • 面会交流のルール:親権を持たない親との面会交流の頻度や時間についての取り決めを記載します。
  • 財産分与:夫婦共有の財産をどのように分けるかを明確に記載します。
  • 離婚後の生活費や支援:特に経済的に弱い立場の配偶者への生活支援についての取り決めも含めることができます。

これらの項目をしっかりと記載することで、離婚後の生活における不安を軽減することができます。

協議書の内容に同意しない場合はどうする?

協議書の内容に双方が同意しない場合、話し合いや調停などの手続きが必要になります。

話し合いが難しい場合
もし話し合いでの合意が難しい場合は、家庭裁判所の調停や仲裁を通じて解決する方法があります。調停では、第三者が中立的な立場からアドバイスを提供し、双方が納得できる解決策を見つけやすくなります。

法的手続きの必要性
話し合いでの解決が難しい場合は、法的手続きが不可欠です。特に親権や財産分与に関しては、法律の専門家によるサポートが重要です。

離婚後に協議書の内容を変更する方法は?

離婚協議書の内容を変更することは可能ですが、一定の条件があります。

変更が可能な条件
協議書の内容を変更する場合、双方の同意が必要です。特に養育費や親権に関する変更は、相手の同意を得る必要があります。また、大きな変更をする場合は、再度公正証書として作成することが推奨されます。

裁判所の介入
双方の同意が得られない場合は、裁判所に申し立てを行い、法的な手続きを通じて変更を進めることができます。これにより、強制的な変更が認められる場合もあります。

離婚後の状況が変わった場合でも、協議書の内容を適切に変更することで、安心して新しい生活を送ることができます。

まとめ:離婚協議書は安心した未来への一歩です

この記事で、「離婚協議書に盛り込むべき重要ポイント」「法的効力を持たせるための手続き」などについて説明してきました。

離婚協議書は、離婚後のトラブルを防ぎ、あなたや家族の生活を守るための重要な文書です。親権、養育費、財産分与、面会交流といった大切な取り決めを文書にしておくことで、将来の不安を大幅に軽減できます。しっかりとした協議書を作成することで、心の負担も軽くなり、今後の生活に向けて前向きな一歩を踏み出せます。

「協議書をどう作成すればよいか」「何を盛り込むべきか」など、具体的な疑問を抱えている場合には、専門家への相談を強くおすすめします。弁護士や行政書士などのプロの力を借りることで、あなたのケースに最適な協議書を確実に作成でき、安心して未来を見据えることができます。

悩みを一人で抱え込まず、専門家に相談することで、スムーズに手続きを進め、迅速かつ確実に問題を解決できるでしょう。まずは一歩を踏み出して、安心した未来を手に入れましょう。

協議書をしっかりと作成し、今後の生活に向けた準備を進めてください。あなたがどんな状況にいても、解決策は必ずあります。今こそ行動を起こし、より良い未来に向けた一歩を踏み出しましょう!

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