婚姻費用とは?相場・算定表・計算方法・請求手続きを徹底解説

離婚とお金

離婚を考えている方にとって、お金のことは大きな悩みの種でしょう。

「婚姻費用って、一体いくらくらいもらえるの?」
「相手が払ってくれなかったらどうしよう…」

特に、経済的に不安を抱えている方にとっては、今後の生活設計に大きな影響を与えるはずです。

婚姻費用は、離婚する夫婦間で生活水準を維持するために支払われる費用です。
算定方法は夫婦の収入を基に計算式を用いて算出され、相場を把握することで、適正な金額で合意できる可能性が高まります。
離婚は精神的にも経済的にも大きな負担がかかりますが、婚姻費用を正しく理解することは、離婚後の生活を安定させるための第一歩と言えるでしょう。

この記事では、離婚を考えている方に向けて、婚姻費用に関する情報を専門家視点で分かりやすく解説します。
「婚姻費用について何も知らない…」という方でも理解できるように、丁寧に説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること
  • 婚姻費用とは何か、その目的と種類
  • 婚姻費用の算定方法と相場
  • 婚姻費用を請求する方法と、払ってもらえない場合の対処法
  • 婚姻費用に関するよくある質問

この記事を読むことで、婚姻費用に関する疑問や不安を解消し、離婚後の生活設計をスムーズに進めることができるはずです。
ぜひ参考にしてください。

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婚姻費用とは?離婚を控えるあなたを守る費用負担

婚姻費用とは、夫婦が別居する際などに収入が少ない側が収入の多い側に支払いを求めることができる生活費です。
婚姻費用は、住居費、食費や光熱費などの生活費、お子さんの養育費、医療費などが含まれます。

金額は夫婦の収入や子供の数などを考慮して算定されます。
相場を把握しておくことで、離婚協議をスムーズに進めることができるでしょう。
養育費が離婚後に生じる費用であるのと違い、婚姻費用は結婚から離婚までの間に発生します。


「婚姻費用は払いたくない」と主張されることも多くありますが、実は婚姻費用は子の養育費も含んだ概念です。また、夫婦にはお互いに生活を助け合う義務があります。
離婚に関する話合いや、裁判所での手続を行っている間でも、法律上は夫婦であることに変わりはありません。
つまり、仮に別居中であっても、生活費を支払ってもらう権利があるのです

離婚は精神的にも経済的にも大きな負担がかかります。
「これからどうやって生活していけばいいんだろう…」と不安を抱えている方もいるかもしれません。
そんなあなたにとって、婚姻費用は生活を支える重要な役割を果たします。

以下で、婚姻費用の目的や種類について詳しく解説していきます。

婚姻費用の目的:離婚前後の生活水準を維持するため

婚姻費用の目的は、離婚によって生活水準が大きく変化するのを防ぎ、夫婦双方がそれまでの生活レベルを維持できるようにすることです。
離婚は、経済的に大きな変化をもたらす可能性があります。
特に、専業主婦(夫)やパートタイムで働いている方にとっては、「収入が減ってしまうのではないか」「生活が苦しくなるのではないか」といった不安は大きいでしょう。

婚姻費用は、そのような経済的な不安を軽減し、離婚後も安心して生活を再建するためのサポートとなります。
別居中の生活費はもちろんのこと、離婚後の新しい生活を始めるための費用も含まれる場合があります。
「子供がいる場合は、養育費とは別に婚姻費用が支払われるの?」そう思われる方もいるかもしれません。
婚姻費用は、未成年の子どもがいる場合には、子どもの監護費用も含みます。

婚姻費用によって離婚による経済的な負担を軽減し、生活の安定を図ることが期待できるでしょう。

婚姻費用の種類:生活費、教育費、医療費など

婚姻費用は、具体的に以下のような費用が含まれます。

  • 生活費
    食費、住居費、光熱費、被服費、日用品費、交通費、通信費など、日常生活を送るために必要な費用です。
  • 教育費
    子供の保育料、幼稚園や学校の授業料、教材費、塾の費用など、教育に関する費用です。
  • 医療費
    病気や怪我の治療費、通院費、入院費、薬代など、医療に関する費用です。
  • その他
    習い事の費用、交際費、娯楽費など、個々の事情に応じて必要な費用です。

これらの費用は、夫婦の収入や生活水準、子供の年齢や人数などを考慮して決定されます。
「自分の場合は、どの程度の費用が認められるのだろうか?」と疑問に思われる方もいるでしょう。
婚姻費用の金額は、個々のケースによって大きく異なるため、専門家に相談することで、より具体的な金額を算出することが可能になります。

婚姻費用の算定方法:計算式と相場を理解しよう

婚姻費用の算定方法は、夫婦の収入と子供の数を基に計算式を用いて算出されます。
「自分にはどれくらいの婚姻費用が認められるのか?」と気になる方も多いでしょう。
相場を把握することで、適正な金額で合意できる可能性が高まります。

離婚協議において、婚姻費用は重要な争点の一つです。
算定方法を理解することは、あなたの権利を守る上で非常に大切です。
また、相場を知ることで、交渉を有利に進めることができるかもしれません。

以下で、計算式、算定表、相場について詳しく解説していきます。

計算式:夫婦の収入と子供の数で決まる

婚姻費用の計算式は、夫婦それぞれの収入と子供の数を基に算出されます。
計算式は複雑で、「自分で計算するのは難しい…」と感じてしまう方もいるかもしれません。
裁判所が用いる算定表を参考にすると、計算が容易になります。

具体的には、まず夫婦の年収を算出します。
そして、子供の数に応じて決められた係数を用いて計算を行います。
計算式は、家庭裁判所ウェブサイトなどで公開されていますので、そちらを参考にすると良いでしょう。

裁判所|養育費・婚姻費用算定表

算定表:標準的な金額の目安を確認

婚姻費用算定表 子1人表(子0~14歳)の場合の例

調停に発展した場合、裁判所では、裁判所が公表している「婚姻費用算定表」を基準に、具体的な金額を定めています。
算定表は、夫婦の収入と子供の数に応じて、標準的な婚姻費用額を示しています。
ただし、これはあくまでも目安であり、個々の事情によって金額が変わる可能性があることを理解しておく必要があります。

  1. 正しい表を選ぶ
    婚姻費用は、夫婦のみと子どもがいる場合に分かれており、子どもの人数(1~3人)や年齢(0~14歳、15歳以上)によっても異なります。
  2. それぞれの収入から、算定表の交わる金額を確認する
    支払い義務者の年収と、支払いを受ける権利がある者の年収、裁判所が妥当だと考える金額が交わった部分の金額です。
    年収は、給与所得者は源泉徴収票の「支払金額」、自営業者は確定申告書の「課税される所得金額」に記載された年収の欄を確認しましょう。
    相手の収入とあなたの収入をそれぞれ横、縦に延ばして交わる部分が相場の婚姻費用の金額です。
    2万円程度の幅がありますが、その中で妥当な金額を決定しましょう。

相場:地域や個々の事情で変わることも

婚姻費用の相場は、地域や個々の事情によって変わることもあります。
算定表で示された金額はあくまでも目安です。
「自分の場合は特別な事情があるから、もっと多くもらえるのでは…?」、そう考える方もいるかもしれません。

例えば、夫婦の一方に高額な負債があったり、特別な事情で支出が多い場合などは、相場と異なる金額が認められる可能性があります。
また、地域によっても生活水準が異なるため、相場にも地域差があることを理解しておきましょう。
より正確な金額を知るためには、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

婚姻費用の請求方法:協議・調停・審判・訴訟

婚姻費用を請求するには、いくつかの方法があります。
夫婦間の話し合いで決めることもできますし、裁判所の手続きを利用することも可能です。
「どの方法を選べばいいんだろう…」と悩んでいる方もいるかもしれません。
それぞれの方法の特徴を理解し、ご自身の状況に合った方法を選択することが重要です。

婚姻費用の請求は、離婚協議の中でも特に重要なポイントです。
請求方法によって、手続きの期間や費用、精神的な負担などが大きく異なる場合があります。
どの方法が最適かは、夫婦の関係性や、離婚協議の進展状況などによって変わるでしょう。

以下で、それぞれの請求方法について詳しく解説していきます。

協議離婚:夫婦間の話し合い

協議離婚とは、夫婦間の話し合いで離婚の合意をすることです。
婚姻費用についても、この話し合いの中で決定します。
「夫婦でじっくり話し合える関係なら、この方法がいいのかな…」と考えている方もいるかもしれません。

協議離婚は、他の方法に比べて時間や費用がかからず、精神的な負担も少ないというメリットがあります。
しかし、感情的になってしまうと、冷静な話し合いが難しくなる可能性もあるでしょう。
合意内容を書面に残しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

調停離婚:家庭裁判所の調停委員が間に入る

調停離婚とは、家庭裁判所の調停委員を介して、離婚の合意を目指す手続きです。
婚姻費用についても、調停委員が間に入り、双方の意見を調整しながら決定していきます。
「夫婦だけでは話し合いがまとまらない…」という場合は、調停離婚を選択肢の一つとして考えてみてください。

調停離婚では、調停委員が中立的な立場で、双方の意見を聞きながら、合意形成を支援してくれます。
そのため、感情的な対立を避け、冷静に話し合いを進めることができるでしょう。
調停で合意が成立すれば、その内容は法的拘束力を持つ調停調書が作成されます。

審判離婚:家庭裁判所が金額を決定

審判離婚とは、調停が不成立の場合に、家庭裁判所が離婚を認める審判を出す手続きです。
婚姻費用についても、家庭裁判所が金額を決定します。
「どうしても相手と合意できない…」という場合には、審判離婚という選択肢もあります。

審判離婚では、裁判官が夫婦の状況を考慮し、婚姻費用を決定します。
審判に不服がある場合は、2週間以内に異議申し立てをすることができます。
異議申し立てがなければ、審判は確定し、法的拘束力を持つようになります。

訴訟離婚:裁判で決着

訴訟離婚とは、離婚に関する争いを裁判で解決する手続きです。
婚姻費用についても、裁判の中で争点となり、最終的に裁判所が判決で決定します。
「どうしても裁判で決着をつけたい…」という場合に、選択される方法です。

訴訟離婚は、他の方法に比べて時間と費用がかかり、精神的な負担も大きくなります。
しかし、他の方法では解決できない場合や、法的拘束力のある判決を得たい場合には、訴訟離婚を選択する必要があるでしょう。

婚姻費用を払ってもらえない場合の対処法

婚姻費用は、離婚協議や調停、審判などで決定されますが、残念ながら相手が支払ってくれないケースも少なくありません。
「せっかく婚姻費用が認められたのに、もらえないなんて…」と不安に感じている方もいるでしょう。
そんな時は、法的な手段を使って請求していくことが可能です。

相手が婚姻費用を支払わない理由は様々です。「経済的に苦しい」「支払う義務はないと思っている」「単に支払いを忘れてしまっている」など、様々な理由が考えられます。
しかし、どんな理由があっても、正当な理由なく支払いを拒否することは許されません。
支払いを拒否された場合は、毅然とした態度で対処していくことが重要です。

以下で、具体的な対処法について詳しく解説していきます。

支払督促:内容証明郵便で請求

相手が婚姻費用を支払わない場合、まずは支払督促を行うのが一般的です。
支払督促とは、簡易裁判所を通じて相手方に支払いを促す手続きです。
「内容証明郵便で請求する」という方法が、比較的簡便で費用も抑えられるため、多くの方に選ばれています。

内容証明郵便とは、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを郵便局が証明してくれる郵便です。
この郵便で請求することで、相手方に支払いの意思があるかどうかを確認できます。
また、後々の裁判になった場合にも、証拠として有効に活用できるでしょう。

強制執行:給与や財産の差し押さえ

支払督促を行っても相手が支払いに応じない場合、強制執行という手段に訴えることができます。
強制執行とは、裁判所の判決に基づいて、相手方の財産を差し押さえる手続きのことです。
「給料や財産を差し押さえるなんて、なんだか大ごとになってしまうのでは…」と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、相手方が正当な理由なく支払いを拒否し続ける場合、あなたの生活を守るためには必要な手段と言えるでしょう。

具体的には、相手方の給与や預貯金、不動産などを差し押さえることができます。
強制執行の手続きは複雑なため、弁護士などの専門家に相談しながら進めていくことをおすすめします。

婚姻費用に関するよくある質問

離婚に際して、お金に関する様々な疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。
特に、婚姻費用については「養育費とは何が違うの?」「いつまで支払ってもらえるの?」など、様々な疑問が浮かぶかもしれません。
ここでは、よくある質問に答える形で、婚姻費用に関する理解を深めていきましょう。

婚姻費用と養育費の違いは?

婚姻費用と養育費は、どちらも離婚に際して子供のために支払われる費用ですが、その目的や対象が異なります。
婚姻費用は、離婚が成立するまでの夫婦間の生活費を分担するための費用です。
これに対し、養育費は離婚後、子供の監護をしない親が監護する親に対して支払う費用です。

婚姻費用は、夫婦双方の生活の維持を目的とするのに対し、養育費は子供の生活と教育を保障するために支払われます。
「婚姻費用と養育費、両方請求できるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
離婚が成立するまでは婚姻費用、離婚後は養育費を請求することになります。

婚姻費用の支払期間は?

婚姻費用の支払期間は、原則として離婚が成立するまでです。
別居を開始した時点から、離婚が成立するまでの期間、婚姻費用を請求することができます。
「離婚協議が長引いたらどうなるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。

離婚協議や調停、裁判などが長引いた場合でも、離婚が成立するまでは婚姻費用を請求することができます。
ただし、個々の事情によって支払期間が変わる可能性もあるため、具体的なケースについては専門家に相談することをおすすめします。

婚姻費用を減額してもらうことはできる?

婚姻費用を減額してもらうことは可能です。
夫婦の収入や生活状況、子供の年齢や人数など、様々な要因を考慮して婚姻費用が決定されます。
「相手が提示してきた金額が高すぎる…」と感じた場合は、減額請求を検討してみましょう。

減額請求を行うには、家庭裁判所に申し立てを行う必要があります。
申し立ての際には、現在の収入や支出、生活状況などを具体的に説明し、減額が妥当であることを主張する必要があります。
減額請求の手続きは複雑なため、弁護士などの専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

まとめ:婚姻費用で離婚後の生活を守ろう!安心して相談できる窓口をご紹介

この記事では、「婚姻費用とは何か」「婚姻費用の算定方法」「婚姻費用を払ってもらえない場合の対処法」などについて説明してきました。

婚姻費用は、離婚する夫婦間で生活水準を維持するために支払われる費用です。
算定方法は夫婦の収入を基に計算式を用いて算出されます。
相場を把握しておくことで、適正な金額で合意できる可能性が高まるでしょう。
離婚は、精神的にも経済的にも大きな負担がかかります。
特に、経済的に不安定になりやすい女性にとっては、「今後の生活が不安…」と感じてしまうこともあるでしょう。
公正な婚姻費用を受け取るためには、算定方法や相場を理解することが不可欠です。

婚姻費用は、離婚後の生活を支える重要な役割を果たします。
この記事で紹介した算定方法や相場を参考に、ご自身の状況に合った金額を把握し、離婚協議を安心して進めていきましょう。
「実際にいくらくらいもらえるのか」「相手が支払ってくれなかったらどうしよう」など、具体的な疑問や不安については、専門家への相談がおすすめです。

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