「熟年離婚なんて、自分には関係ないと思っていたのに…」
「長年連れ添った相手と別れるなんて、老後の生活はどうなるんだろう…」
熟年離婚は、近年増加傾向にあり、誰にでも起こりうる問題です。
不安や迷いを感じるのは、当然のことでしょう。
しかし、熟年離婚は、必ずしも不幸な選択ではありません。
新たな人生をスタートさせるための、前向きな一歩となる可能性も秘めています。
この記事では、熟年離婚を考えている方、あるいは漠然とした不安を抱えている方に向けて、離婚プラットフォーム「home」が、主に以下を専門家視点でご説明します。
- 熟年離婚の現状(定義、割合、増加背景)と、メリット・デメリット
- 熟年離婚に至る原因や特徴、そして後悔しないための注意点
- 熟年離婚を決意した場合の具体的な手続きと流れ、よくある質問
離婚に直面するのは初めて、という方がほとんどでしょう。
だからこそ、専門家の知識と具体的な情報で、あなたの不安を解消し、最善の選択をサポートします。ぜひ参考にしてください。


熟年離婚とは?増加の背景とメリット・デメリット
熟年離婚は、長年連れ添った夫婦が、中高年期以降に離婚することを指します。
「人生100年時代」と言われる現代において、熟年離婚は決して他人事ではありません。
定年退職や子供の独立など、人生の転機を迎える中で、「本当にこのままの関係を続けて良いのだろうか…」と、自身の人生を見つめ直す方もいるでしょう。
熟年離婚は、今後の人生をより良く生きるための選択肢の一つとなり得ます。
熟年離婚の定義や割合、増加の背景、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
熟年離婚の定義と割合

熟年離婚に明確な定義はありませんが、一般的には、中高年(40代後半~)以降の夫婦が、長年の結婚生活(20年以上が目安)を経て離婚することを指します。
厚生労働省の人口動態統計によると、1980年には離婚全体に占める同居期間20年以上の夫婦の割合は5.8%でしたが、2020年には21.5%と、約40年間で4倍近くに増加しています。
このデータからも、熟年離婚が近年増加傾向にあることがわかります。
※参考:厚生労働省「令和4年度 離婚に関する統計」
この統計は、熟年離婚が現代社会において、もはや特別なケースではなくなっていることを示唆しています。
「周りにも熟年離婚した人がいる」という方も少なくないでしょう。
熟年離婚を検討する上で、まずはこの事実を認識することが大切です。
なぜ熟年離婚が増えているのか?
熟年離婚が増加している背景には、以下のような複数の要因が考えられます。
これらの要因が複合的に作用し、熟年離婚の増加につながっていると考えられます。
熟年離婚のメリット
熟年離婚には、以下のようなメリットが考えられます。
熟年離婚は、「第2の人生のスタート」と捉えることもできます。
長年の夫婦生活で抱えてきたストレスや不満から解放され、心機一転、新たな人生を歩み始めることができるでしょう。
熟年離婚のデメリット
熟年離婚には、以下のようなデメリットも存在します。
熟年離婚には、メリットだけでなく、デメリットも存在することを理解しておく必要があります。
「離婚さえすれば全て解決する」と安易に考えるのではなく、離婚後の生活を具体的にシミュレーションし、慎重に判断することが大切です。
熟年離婚の原因や特徴7つ
熟年離婚は、近年増加傾向にありますが、長年連れ添った夫婦が離婚に至るまでには、様々な原因が複雑に絡み合っているケースが多く見られます。
「もう我慢できない…」と感じていても、具体的に何が原因なのか、自分でもよくわからないという方もいるかもしれません。
熟年離婚に至る原因や特徴を理解することで、ご自身の状況を客観的に見つめ直し、今後の夫婦関係や人生について考えるきっかけになるはずです。
ここでは、熟年離婚の主な原因や特徴を7つに分類し、それぞれ詳しく解説していきます。
1:価値観が違う
長年の結婚生活の中で、夫婦間の価値観の違いが徐々に大きくなり、熟年離婚の原因となることがあります。価値観の違いは、性格の不一致とも言い換えられます。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
若い頃は気にならなかった些細な違いでも、年齢を重ねるにつれて許容できなくなることがあります。
また、定年退職や子育ての終了など、ライフステージの変化によって、価値観の違いがより顕著になることもあります。
お互いの価値観を尊重し、歩み寄る努力をしないと、夫婦間の溝は深まる一方です。
2:義理の親や夫の介護をしたくない
義理の親や夫の介護問題は、熟年離婚の大きな原因の一つです。
特に、女性が長年、義理の親の介護を担ってきた場合、「もう限界…」と感じて離婚を決意するケースは少なくありません。
介護は、肉体的にも精神的にも大きな負担を伴います。
また、介護のために自分の時間や自由が制限されることへの不満も募りやすいでしょう。
近年は、介護を理由に離婚する場合、「介護離婚」と呼ばれることもあります。
「夫は介護に非協力的で、私ばかり負担が大きい…」と感じている方もいるかもしれません。
介護問題は、夫婦間の協力体制が不可欠です。
一人で抱え込まず、夫婦でよく話し合い、解決策を見つける努力をしましょう。
必要であれば、自治体の相談窓口や、地域包括支援センターなどに相談することも検討してください。

3:定年退職で在宅時間の増加によるストレス
夫の定年退職後、夫婦が一緒に過ごす時間が増えたことで、ストレスを感じ、熟年離婚に至るケースも増えています。
夫が家にいる時間が増えることで、妻は家事の負担が増えたり、自分のペースを乱されたりすることがあります。
また、夫が家事や趣味に非協力的で、妻にばかり負担がかかることも、ストレスの原因となります。
一方、夫も、定年退職によって社会とのつながりが薄れ、孤独感や疎外感を抱きやすいです。
「妻が冷たい」「自分の居場所がない」と感じ、夫婦間のコミュニケーションがうまくいかなくなることもあります。
定年退職後の夫婦関係は、新たな関係性を構築する必要があります。
お互いの時間や空間を尊重し、共通の趣味を見つけたり、一緒に外出したりするなど、コミュニケーションを積極的にとるように心がけましょう。
4:子供の自立
子供の自立をきっかけに、熟年離婚を決意する夫婦も少なくありません。
子供が独立するまで、「子供のために」と離婚を思いとどまっていた夫婦が、子供の自立を機に、自分の人生を見つめ直し、離婚を選択することがあります。
子供が自立すると、夫婦は再び二人だけの生活に戻ります。
子育てという共通の目標がなくなり、夫婦間の会話やコミュニケーションが減ってしまうこともあります。
「子供が巣立った後、夫婦で何をすれば良いのかわからない…」と感じる方もいるかもしれません。
子供の自立は、夫婦関係を見つめ直す良い機会です。
夫婦で共通の趣味を見つけたり、旅行に出かけたりするなど、二人で楽しめる時間を作るように努めましょう。
また、お互いの気持ちを伝え合い、今後の人生について話し合うことも大切です。
5:浮気・不倫
配偶者の浮気や不倫は、熟年離婚の直接的な原因となることがあります。
長年連れ添った相手の裏切りは、精神的なダメージが大きく、夫婦関係の修復が困難な場合も少なくありません。
特に、熟年期における浮気や不倫は、単なる火遊びではなく、本気の恋愛に発展しているケースもあります。
「残りの人生を、この人と一緒に過ごしたい」という気持ちが強くなり、離婚を決意する人もいます。
浮気や不倫は、された側だけでなく、した側にとっても、大きな心の傷を負うことがあります。
「もう一度、夫婦関係をやり直したい」と思うのであれば、専門家のカウンセリングを受けることも検討しましょう。
しかし、「絶対に許せない」と感じるのであれば、離婚という選択肢も視野に入れる必要があります。



6:配偶者や家族からの無関心
配偶者や家族からの無関心も、熟年離婚の原因となり得ます。
長年連れ添った夫婦の間では、愛情表現が少なくなり、お互いへの関心が薄れてしまうことがあります。
「夫は私の話を聞いてくれない」「妻はいつも不機嫌」など、相手からの無関心に寂しさや孤独を感じ、離婚を考えるようになるケースもあります。
また、配偶者だけでなく、子供や義理の親など、家族からの無関心も、離婚の引き金となることがあります。
夫婦関係は、日々のコミュニケーションが大切です。
感謝の気持ちを伝えたり、相手の話に耳を傾けたりするなど、小さなことから始めてみましょう。
「もう手遅れ…」と諦める前に、できる限りの努力をすることが大切です。


7:年金分割制度
2007年に導入された年金分割制度も、熟年離婚を後押しする要因の一つと考えられています。
この制度により、専業主婦(夫)だった人も、離婚後に配偶者の年金の一部を受け取ることができるようになりました。
年金分割制度は、離婚後の経済的な不安を軽減する効果があります。
特に、長年専業主婦(夫)だった人にとっては、離婚後の生活を支える重要な収入源となります。
「年金分割があるから、離婚しても安心」と考える人もいるかもしれません。
しかし、年金分割は、あくまでも夫婦の婚姻期間中に築き上げた年金の一部を分割するものであり、離婚後の生活を完全に保障するものではありません。
年金分割について正しい知識を身につけ、離婚後の生活設計をしっかりと立てることが大切です。
熟年離婚で後悔しないための注意点
熟年離婚は、人生の大きな転機です。
「離婚して、本当に良かった!」と思えるように、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。
ここでは、熟年離婚で後悔しないための注意点を、5つの項目に分けて解説していきます。
以下で詳しく解説していきます。
財産分与
熟年離婚の場合、婚姻期間が長いため、財産分与の対象となる財産が高額になる傾向があります。
「財産分与で損をしたくない…」と思うのは当然です。
財産分与で後悔しないためには、以下の点に注意しましょう。
財産分与は、離婚後の生活を左右する重要な問題です。
専門家である弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。

年金分割
熟年離婚の場合、年金分割は、離婚後の生活を支える上で非常に重要な要素となります。
「年金分割って、どういう制度なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
年金分割とは、夫婦の婚姻期間中の厚生年金記録を分割する制度です。
年金分割には、「合意分割」と「3号分割」の2種類があります。
- 合意分割:
夫婦間の合意または裁判手続きによって、婚姻期間中の厚生年金記録を分割する制度です。
分割割合は、夫婦の話し合いで自由に決めることができますが、上限は2分の1です。 - 3号分割:
国民年金の第3号被保険者(専業主婦など)が、配偶者の厚生年金記録を2分の1分割できる制度です。
夫婦間の合意は不要で、単独で手続きができます。
年金分割をすることで、将来受け取れる年金額が増える可能性があります。
特に、専業主婦(夫)や、夫婦間で収入格差が大きい場合は、年金分割のメリットが大きいです。
年金分割の手続きは、離婚後に行う必要があります。
離婚後2年以内に、年金事務所に請求手続きを行う必要があります。
手続きには、年金手帳、戸籍謄本、年金分割の合意書(合意分割の場合)などが必要です。
年金分割は、老後の生活を支える上で、非常に重要な制度です。
離婚を検討している方は、年金分割についても、しっかりと話し合い、適切な手続きを行いましょう。
慰謝料請求できるケース
「熟年離婚でも、慰謝料って請求できるの?」
熟年離婚でも、慰謝料を請求できるケースがあります。
慰謝料とは、離婚によって精神的な苦痛を受けた場合に、その苦痛を償うために支払われるお金です。
慰謝料請求が認められるのは、原則として、配偶者の不法行為(不貞行為、DV、悪意の遺棄など)によって離婚に至った場合です。
熟年離婚で慰謝料請求が認められるケースとしては、以下のようなものが挙げられます。
ただし、性格の不一致や価値観の違いなど、どちらか一方に責任があるとは言えない場合は、慰謝料請求は認められないのが一般的です。
慰謝料の金額は、夫婦間の話し合いで自由に決めることができます。
しかし、金額で揉める場合は、家庭裁判所に調停や審判を申し立てることになります。
裁判所では、不法行為の内容、期間、程度、夫婦の年齢、収入、婚姻期間などを考慮して、慰謝料の金額を決定します。
慰謝料請求を検討している場合は、弁護士に相談し、ご自身の状況で慰謝料請求が可能かどうか、いくらくらい請求できるのかなど、具体的なアドバイスを受けることをおすすめします。

離婚後の具体的な生活設計
「離婚後の生活、どうしよう…」
熟年離婚の場合、離婚後の生活設計を具体的に立てておくことが、非常に重要です。
特に、経済的な面での不安を解消しておくことが大切です。
離婚後の生活設計を立てる際には、以下の点を考慮しましょう。
- 住居:
どこに住むのか、家賃や住宅ローンの支払いはどうするのか、などを具体的に決めましょう。 - 仕事:
専業主婦(夫)だった方は、仕事を探す必要があります。
どのような仕事に就きたいのか、いつから働き始めるのか、などを具体的に考えましょう。 - 収入:
離婚後の収入の見込みを把握しましょう。
仕事の収入だけでなく、財産分与、慰謝料、年金分割、公的支援なども含めて、総合的に検討しましょう。 - 支出:
離婚後の生活費(住居費、食費、光熱費、通信費、教育費など)の見込みを把握しましょう。
節約できる部分は節約し、無理のない生活設計を立てましょう。 - 年金:
年金分割の手続きを行い、将来受け取れる年金額を確認しましょう。 - 保険:
生命保険や医療保険など、加入している保険を見直しましょう。 - 預貯金:
離婚後の生活費として、ある程度の預貯金を確保しておきましょう。
離婚後の生活設計は、早めに立て始めることが大切です。
具体的なプランを立てることで、離婚後の不安を軽減し、前向きな気持ちで新しい生活をスタートさせることができるでしょう。
未成年の子供がいる場合
熟年離婚の場合、子供はすでに成人しているケースが多いですが、未成年の子供がいる場合は、子供への影響も考慮する必要があります。「子供には、どう説明すればいいの…?」と悩む方もいるでしょう。
未成年の子供がいる場合は、以下の点に注意しましょう。
- 親権:
離婚する際には、必ず親権者を決めなければなりません。
どちらが親権者になるか、夫婦でよく話し合いましょう。
話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に調停や審判を申し立てることになります。 - 養育費:
子供を養育するために必要な費用について、金額や支払い方法、支払期間などを決めましょう。 - 面会交流:
子供と離れて暮らす親が、子供と会う頻度や方法などを決めましょう。 - 子供の気持ちを尊重する:
離婚は、子供にとって大きなショックです。
子供の気持ちに寄り添い、話をよく聞き、不安や悲しみを共有しましょう。
離婚は親の都合であり、子供のせいではないことを、しっかりと伝えましょう。 - 子供への説明:
子供の年齢に合わせて、わかりやすい言葉で、離婚の理由を説明しましょう。
ただし、夫婦のどちらか一方を悪く言うことは避けましょう。
子供のいる熟年離婚は、子供への影響を最小限に抑えることが最も大切です。
夫婦で協力し、子供の健やかな成長をサポートしていきましょう。
熟年離婚の手続きと流れ
熟年離婚の手続きは、若年層の離婚と基本的には変わりません。
しかし、長年連れ添った夫婦の離婚には、財産分与や年金分割など、特有の注意点があります。
「何から始めれば良いのかわからない…」と不安に感じる方もいるでしょう。
熟年離婚の手続きは、大きく分けて「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」の3つの方法があります。
ここでは、それぞれの方法について、具体的な流れや注意点を解説していきます。
協議離婚:夫婦の話し合いによる離婚
協議離婚とは、夫婦の話し合いによって離婚の合意を形成し、離婚届を提出することで成立する離婚です。
裁判所を介さないため、時間や費用を抑えることができます。
協議離婚は、夫婦双方が離婚に合意し、離婚条件(財産分与、慰謝料、年金分割など)についても合意している場合に選択できます。
「できるだけ穏便に、早く離婚したい」という方におすすめの方法です。
しかし、夫婦だけで話し合うと、感情的になりやすく、冷静な判断が難しいこともあります。
また、離婚条件について、十分な知識がないまま合意してしまうと、後々トラブルに発展する可能性もあります。
離婚協議書・公正証書の作成
協議離婚をする場合は、離婚協議書を作成することをおすすめします。
離婚協議書とは、夫婦間で合意した離婚条件(財産分与、慰謝料、年金分割、親権、養育費など)を具体的に記載した書面です。
離婚協議書を作成することで、口約束によるトラブルを防ぎ、離婚後の紛争を予防することができます。
「言った」「言わない」の争いを避けるためにも、書面で残しておくことが重要です。
さらに、離婚協議書を公正証書にすることをおすすめします。
公正証書とは、公証役場で公証人が作成する公文書です。
公正証書には、強い証明力があり、裁判になった場合でも有力な証拠となります。
また、金銭の支払いに関する取り決め(慰謝料や養育費など)を公正証書に記載しておけば、支払いが滞った場合に、強制執行(給料や財産の差し押さえ)をすることができます。
公正証書の作成には費用がかかりますが、将来のリスクを回避するためには、作成しておくことを強くおすすめします。



弁護士など専門家への相談も検討
協議離婚であっても、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
弁護士は、法律の専門家として、あなたの状況を詳しく分析し、最適なアドバイスをしてくれます。
特に、財産分与や年金分割、慰謝料など、金銭に関わる問題については、専門的な知識が必要です。
「自分で調べてみたけど、よくわからない…」という場合は、迷わず弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談することで、法的に不利な条件で合意してしまうリスクを回避できます。
また、弁護士は、あなたの代理人として、相手方との交渉を代行してくれます。
「相手と直接話したくない」「感情的になってしまう」という方にとって、弁護士の存在は心強い支えとなるでしょう。

離婚調停:夫婦で解決できない場合
夫婦間の話し合いで離婚の合意に至らない場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることができます。
離婚調停とは、調停委員が夫婦の間に入り、話し合いによる解決をサポートする制度です。
調停では、夫婦双方の意見を聞き、調停委員が解決案を提示したり、助言をしたりします。
調停は、裁判とは異なり、非公開で行われます。
「第三者に話を聞いてもらいたい」「裁判は避けたい」という方にとって、調停は有効な選択肢となります。
ただし、調停はあくまでも話し合いによる解決を目指すものです。
夫婦のどちらかが調停に欠席したり、合意に至らなかったりした場合は、調停は不成立となります。
調停の申し立ては、自分で行うこともできますが、弁護士に依頼することも可能です。
弁護士に依頼すれば、調停の準備や手続き、調停委員とのやり取りなどをサポートしてもらえます。
調停委員は中立的な立場ですが、必ずしもあなたの味方ではありません。
弁護士に依頼することで、より有利な条件で調停を進めることができる可能性があります。



離婚裁判:調停が成立しない場合
調停が不成立となった場合は、離婚裁判を提起することができます。
離婚裁判では、裁判官が、夫婦双方の主張や証拠を基に、離婚の可否や離婚条件について判断を下します。
裁判では、法律に基づいた厳格な判断が下されます。
そのため、調停よりも時間や費用がかかることが一般的です。
また、裁判は公開で行われるため、プライバシーが守られないというデメリットもあります。
「どうしても離婚したい」「相手が離婚に応じてくれない」という場合は、裁判も視野に入れる必要があります。
裁判を提起する際は、弁護士に依頼することが一般的です。
弁護士は、あなたの代理人として、裁判手続きを進めてくれます。
裁判は、精神的にも経済的にも大きな負担がかかります。
できる限り、話し合いや調停で解決できるよう、努力することが大切です。

熟年離婚に関するよくある質問
熟年離婚は、人生の大きな転機であり、様々な疑問や不安が生じるものです。「熟年離婚後の生活はどうなるの?」「子供への影響は?」「孤独や不安を感じたらどうすればいいの?」など、誰にも相談できずに悩んでいる方もいるかもしれません。
ここでは、熟年離婚に関するよくある質問について、Q&A形式でわかりやすく解説していきます。
疑問や不安を解消し、安心して新しい一歩を踏み出すための参考にしてください。
以下で詳しく解説していきます。
熟年離婚後の生活はどうなる?
熟年離婚後の生活は、経済状況、住居、仕事、人間関係など、様々な面で変化が生じます。
「離婚後の生活が、具体的にどう変わるのかイメージできない…」という方もいるでしょう。
経済状況
住居
仕事
人間関係
熟年離婚後の生活は、人それぞれです。
事前にしっかりと準備をしておくことで、離婚後の生活への不安を軽減し、スムーズに新しい生活をスタートさせることができるでしょう。
子供への影響は?
熟年離婚の場合、子供はすでに成人しているケースが多いですが、それでも、子供への影響はゼロではありません。「子供は、もう大きいから大丈夫」と、安易に考えるのは避けましょう。
子供が成人していても、親の離婚はショックな出来事です。
精神的に不安定になったり、将来に不安を感じたりすることもあります。
また、親の介護や相続問題など、新たな問題が発生することもあります。
子供への影響を最小限に抑えるためには、以下の点に注意しましょう。
子供は、親の離婚を乗り越え、成長していく力を持っています。
親が愛情を持って接し、適切なサポートをすることで、子供は離婚の影響を最小限に抑えることができるでしょう。
孤独や不安を感じたら?
熟年離婚後、孤独や不安を感じることは、決して珍しいことではありません。「これから、一人で生きていけるのだろうか…」と、将来に不安を感じることもあるでしょう。
孤独や不安を感じた時は、以下のような対処法を試してみましょう。
孤独や不安は、誰でも感じるものです。
一人で抱え込まず、周りの人に頼ったり、専門家のサポートを受けたりしながら、乗り越えていきましょう。

まとめ:熟年離婚、後悔しない選択を
この記事では、「熟年離婚の背景や特徴」「原因や注意点」「具体的な手続き」などについて説明してきました。
熟年離婚は、人生の大きな決断です。
長年連れ添ったパートナーとの別れは、精神的にも経済的にも、大きな負担を伴うこともあるでしょう。
しかし、新たな人生を歩み始めるための、前向きな選択肢でもあります。
大切なのは、後悔しない選択をすることです。
そのためには、熟年離婚について正しい知識を身につけ、冷静に判断し、必要であれば専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
財産分与や年金分割、慰謝料請求など、熟年離婚には様々な問題が複雑に絡み合います。
また、離婚後の生活設計など、専門家へ相談することでよりスムーズに進められるでしょう。
あなたの未来は、あなた自身が決めるものです。
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参考:全国自治体の養育費支援、神奈川県の養育費支援

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